乙女はお姉さまに恋してる IV =限定版= [DVD]
美少女ゲーム原作モノは、アニメ化されると期待はずれが多い。特に、ただ女の子がたくさん出てくるだけでストーリーもなく、女性声優の仕事作り?等と勘ぐってしまうこともままある。
しかし、この作品は良い意味で裏切られた。絵柄も声優も原作と変わり心配していたのだが、作画も良かったし、声優も役に合っていた。
ストーリーも、原作のゲームと違って分岐できないためにヒロインの誰とも仲良くできない、という足かせの中で、原作のイベントを取り入れながら、オリジナルをうまくまとめていたと思う。誰にでも薦められる良作に仕上がっている。
残念なのは、多くの人が感じていると思うが、紫苑さんの出番が少なかったことだ(最初は良かったのだが…)。第2期が製作されることがあったら、補填して欲しい。
処女はお姉さまに恋してる 2人のエルダー 通常版
この作品は、おとボクのその後を書いた小説、「櫻の園のエトワール」の1年後を描いた作品で、そこからは薫子ちゃんとケイリが攻略対象ヒロインとして登場します。
出来としては、前作の雰囲気を保ちつつも、新しい見せ方が出来ていて十分満足のいく出来映えでした(無論落ち込むシーンも健在です)。
前作の主人公瑞穂くんはどう見ても女の子にしか見えませんでしたが、今回の千早くんは男の子の顔と女の子の顔、両方あったのが印象的でした。
APPENDIXも「劇の舞台裏」「受付嬢の話」「本当におまけのゲーム」と前作のそれに勝るとも劣らないボリュームです。
不満な点をあげれば、「おまけのゲーム」にクリア特典がなかったことと、初音ちゃんが攻略対象外だったことでしょうか。こちらはコンシューマー版で攻略対象になっていることを期待しましょう(もう出ることを前提にしてるし)。
しかしそれでも、5つ星に十分値する作品です。過去の作品をお持ちの方は是非、お持ちでない方も過去の作品を購入してから是非プレイしてみてください!
乙女はお姉さまに恋してるPortable ~2人のエルダー~(通常版)
これもPCゲームから一般向けの移植作品で、PCでは攻略できなかった初音ちゃんと優雨ちゃんの姉妹が念願通り攻略対象になっています。それは嬉しかったのですが、人気の高かったうたちゃんと香織理さんがそれから外れてしまっているのが非常に残念です。まあこの2人のシナリオは一般向けでは厳しいのかもしれませんが。
ただ、その分ケイリ・香織理寄り、初音・優雨寄り、雅楽乃・淡雪寄りの夏休みの話が追加されているのと、第6話(10月)の新エピソード、メインヒロインの薫子ちゃんのエピソードが新たに追加されていたので、それは非常に楽しめました。
あと、例のPC版の隠しシナリオの続編もありますので、PC版をお持ちの方にも是非おすすめします。
個人的には、PC版で紹介された前作キャラで10月で紹介されていた由佳里ちゃんの説明箇所がなくなっているのをどこかで出して欲しかったのと、某おまけゲームで○宮夫人を倒した後でご褒美が欲しかったな、と思います。
今度PC版でリメイクする時は、PC版とPSP版の8人攻略できるようになっていて欲しいな。
乙女はお姉さまに恋してる1 =限定版= [DVD]
この作品を端的に紹介すると、ガチ百合作品に美形男子を放り込んだ。って事になると思います。
まぁ、百合の定義から微妙に違うこともありますので「百合っぽい作品」でも良いと思います。(何だかんだ言いつつ女子校ですし人によっては「舞-乙HiME」ですら百合に含めますので)
何より驚かされるのはその完成度の高さでしょう。
作画は当然ですが、脚本、構成、CG、音楽、効果音の選定。
大体、どれか一つ位はおかしいのが普通なんですよ。
そのどれもが完成し尽くしてる事に脅威を覚えました。
とりあえず、GANSIS制作のFeelの名和宗則班、通称「ダカーポSS制作班」が作った作品ですが、ダカーポなんぞともはや比べ物にならない。(あれも十分にすごかったんだが)
短期間に劇的に技術力が向上するアニメ制作スタッフの例は何度か見たことがありますが、ここまで急激な物は見たことが無いです。
どの様に控えめに考えても2006年秋季に流通開始の萌えアニメ作品群の中で傑出しており、真っ先に推薦すべき商品はこれであろうと個人的には思っています。
処女はお姉さまに恋してる 2人のエルダー 雅楽乃のキモチ (まるち文庫 3)
雅楽乃目線のストーリー展開です。
雅楽乃ルートでの進行ですが、オリジナル要素もあり、ゲームをプレイした方でも非常に楽しく読むことが出来ます。おとボク2の世界観や人物の性格は忠実に再現されており、アンソロとはいえども原作に忠実な作りになっています。一応、18禁ですが、そういう場面はあまりなく、ストーリー性重視の執筆で非常に好感が持てます。一度読み始めると、一気に読み切ってしまえるほど面白い本です。