炎と氷 [DVD]
ご存じの方も多いと思いますが、人気が出る前の上地雄輔さんがホストの役で出演していて、ホストクラブの客(ヤクザの妻)に手を出してしまうという場面で大胆な濡れ場を演じています。今となっては貴重な映像かと思います。上地さん演じるホストは、宇梶剛士さん演じる風俗専門の闇金融業の社長に女性を扱う才能を見込まれ、そこで働くことになるのですが、それをきっかけに「炎と氷2」で、ホストとして女性をもて遊んだツケを払わされる悲惨な運命を辿ることになります。
作品全体としては、Vシネマというのは全般的にもっと何でもありなのかと思っていたのですが、暴力も性描写もそれほど極端なものはなく、どちらかというと淡々とした印象でした。画面全体から、闇社会ならではのうらぶれた暗さが伝わってきます。
吐きたいほど愛してる。 (新潮文庫)
「食事前には読まないで下さい」という内容の解説が付けられている。
なるほど、この猟奇的描写の連続を読んでいると、表題どうり、吐き気すら催す。
しかし、本書の猟奇性は、天ぷらで言えば、衣に過ぎない。
きわめていびつな形ではあるが、これらも一種の純愛と呼んでも良い。
特に「まゆかの恋慕」は、猟奇的ではあるが、しみじみとした、本物の純愛だ。
精神的に病んでいると感じさせられる作品であっても、共感または了解出来る部分も多い。
四篇の作品は、読了してみて、なるほどと感じさせられ、どれも印象に残る。
著者の手掛ける分野は、企業小説から純愛小説に移り、最近はクライムノベルも手掛ける。
本書は、純愛小説であり、同時に、クライムノベルでもある。
ただ、猟奇性の度が過ぎる点を減点し、星4っつとした。
不倫純愛 (新潮文庫)
この作家の作品は初めて読みました。
官能小説が読みたくて買いました。
あっと言う間に読めて、想像しやすくて分かりやすかったのですが、
何だか読み終わった後に物足りなさが残りました。
それが何かというと、胸がキュンとするような切なさが無かったということだと分かりました。
この作品が悪いわけではありません。
私が求めているものとズレていただけです。