カプリコン・1 [VHS]
人類初の火星到達計画発動。衆人に見守られながらロケットは発射のカウントダウンを始めるも、搭乗パイロット達に突如、命令が下される。「直ちに降りて下さい。説明は後ほど……」。
月面着陸やらせ疑惑を先取りしたような、壮大な嘘に巻き込まれた三名のパイロットの運命は……。
かなり古い作品だから……と、予めハードルを下げておくと意外に楽しめるレトロ・アクション。
リメイクブームに乗って、これもリメイクありか……?
カプリコン・1 [DVD]
「アポロは、月面着陸していない」と言う噂が、昔にありました。
その噂が本当だったら?
それがこの映画です。
東西冷戦下での、宇宙開発競争。
政府高官の、パワーバランスをリードする為の手段。
噂が本当だったら、ここまでやってもおかしくないっていうリアリティーが、更にこの映画を面白くしている。
最後はハリウッド的完結は、爽快で痛快です。
観た事がない人は、古い映画と敬遠しないで、一見の価値がありますよ。
パピヨン ジェリー・ゴールドスミス作品集
映画音楽の巨匠、ジェリー、ゴールドスミス。
手がけた映画音楽は猿の惑星、エイリアン、ランボー、オーメン等々、とにかくハリウッド映画の音楽には欠かせなかった人物。
このアルバムは04年7月21日惜しくもなくなった75歳で亡くなった彼への追悼盤です。
オリジナルスコアを使用し、竹本泰蔵、現田茂夫、沼尻竜典など日本を代表する指揮者陣と日本フィルによる演奏で収録しています。
最新録音技術によりとても迫力のある音質なので、彼の音楽を聴くならこのアルバムがオススメです。
若干選曲に疑問があるので星ひとつ減らします。
日本フィル・プレイズ・シンフォニック・フィルム・スペクタキュラー Part6~アクション・サスペンス篇~
1980年代以降、映像音楽の録音といえば、ジョン・ウィリアムズの指揮するボストン・ポップス・オーケストラとエリック・カンゼルの指揮するシンシナティ・ポップス・オーケストラによるものが、質的に突出したものとして存在してきた。
しかし、前者に関しては、オリジナル・サウンドトラックの演奏と比較すると、しばしば、演奏に生気を欠くことが多く、また、後者に関しては、近年になり、編曲に劣悪なものが増え、指揮者も精彩を欠くようになり、徐々にこのジャンル自体が魅力を失うようになった。
しかし、今世紀にはいり、日本フィルハーモニー交響楽団によってたてつづけに録音された6枚のCDは、上記の両横綱の録音と比較しても遜色のない、高水準の内容を誇るものである。
沼尻 竜典と竹本 泰蔵という有能な指揮者の的確な演出のもと、20世紀の古典ともいえるハリウッドの代表的な作曲家の傑作の数々が実に見事に奏でられている。
これらの演奏の特徴は、あえていえば、オリジナルの魅力を過剰な演出をくわえることなくありのままに表現していることにあるといえるだろう。
いずれの作品も、世界中に配給される映像作品の付随音楽として作曲されているために、もともと高度の娯楽性と表現性をそなえた作品である。
ここに収録された演奏は、それらの作品が堅実な職人性のうえに自然体に演奏されるだけで、視聴者に無上の歓びをあたえてくれることを明確に示していると思う。
いずれにしても、20世紀後半、正当な評価をあたえられることなく、ハリウッドの片隅において高水準の管弦楽曲を創造しつづけた数々の現代作曲家の労作をこうしてまとめて鑑賞してみると、あらためてそれらが実に良質な作品であることに驚嘆させられる。
そこには、紛れもなく、最高の職人性と大衆性が見事な結合を果たしているのである。
日本フィルハーモニー交響楽団による6枚のCDには、そうした身近なところに存在していた現代芸術のひとつの奇跡が封じ込められている。
カプリコン・1(ワン) [DVD]
アポロ計画終了後、アメリカの宇宙開発予算が削られているという事実を元に作られた近未来SF映画と言え るこの作品だが、時がたつにつれて、より現実味を帯び ているような不気味さがある。
今でも火星無人探査機のニュースなどを見ると、本当 に火星まで飛んで行っているのだろうかと思うことが ある。今どき宇宙探査そのものを疑うなんてヘンに思う 人もあるかもしれないが、皆さんの身の回りで宇宙探査 計画に加わった知人、親戚が何人いるだろうか?
殆どの人はテレビなどのニュースを通じて宇宙探査を 知るだけである。うそやつくり事でも確認のしようが ない。
最近スペースカーボーイという映画を見たが、宇宙の シーンでは、宇宙飛行士くらいは実写かと思っていたら 役者さんの顔意外は全てCGだと聞いて非常に驚いた。
今後のもろもろの技術の発展により、まさに誰にも 見破られないカプリコン ワンの実現はより現実味を 帯びてくる。
そんな事をして何の得になるのか、いろいろな可能性 を考慮し説明し始めたら、これまたそれだけで立派な映画のシナリオになりそうだ。
ミッション トゥー マーズやレッドプラネット等 の特殊撮影の技術が生かせれば、現代風にアレンジした 本作品のリメイク版が期待できそうだ。