Pulp Fiction: Music From The Motion Picture
(実際買うなら、この後出たコレクターズエディションをお勧め。)90年代の映画の流れを変えた時代を代表する名作の1つだが、サントラの新しい形を提示した、名サントラでもある。若い人は、知らないであろうオールディーズ(死後?)と呼ばれる名曲の数々。05年の今、1曲単位で聞くと、どうなのかと思う珍曲もあるが、通して聞くと筋の通った素晴らしいアルバムになっている。何より、映像ありきのサントラとしてではなく、1枚のコンピレーションとしても楽しめるところがタランティーの作品のサントラの凄さ。これを楽しめた人は、さらに濃さを増した、音楽への愛情たっぷりなJakie Brownのサントラもおすすめ!!
空を見上げる古い歌を口ずさむ (Pulp‐town fiction)
20年も姿を隠したままの兄との再会によって、謎が解きあかされていきます。「ぼく」・凌一が出だしを語りますが、ほとんどは兄・恭一(39歳)のモノローグによって、一部始終が語られていきます。“のっぺらぼう”がキーワード。そこに、かつて住んだ町での不可解な出来事が重ねられて、謎が謎を呼び、最後まで引っぱっていきます。当然、子供時代の話ということになり、時代は昭和30年代~40年代に設定されています。どこかノスタルジックで、のんびりしたトーンが、却って好ましく思えました。(これは、私が生まれ育った時代と重なっていて、理解しやすかったせいかもしれませんが)
一風変わった町で、起こる事件。しかし、昭和30~40年代の頃なんて、本当にまだ、どこもよそに対しては閉鎖的な感じだったことを考えれば、この物語の町の性格は、不思議でも何でもなく、小路氏はよく特徴を掴んでいると思います。
兄の語りが、読み手を引っぱっていくのですが、謎解きにかかって、少し性急な感を受けます。謎に関わる者が「三者」である、としかここでは言えないのですが、その三者を読み手が理解するための、兄の語りが、少々回りくどいのかもしれません。が、心優しく、愛や人を信じる気持ちが真っ直ぐで、“謎”に関すること以外は歪んだところのない、この『空を見上げる古い歌を口ずさむ』は、ほっと温かな気持ちを連れてきました。次に繋がる伏線の要素もうまいですね。
パルプ・フィクション (外国映画英語シナリオ スクリーンプレイ・シリーズ)
これほど衝撃を受けた映画は10年近く観てないかも知れません。ストーリーが進んで行くのをワクワクしつつ、終わらないで欲しい!と思える映画。2度、3度、ならず50回観ても飽き足らない映画(単に忘れっぽいだけかも?;涙)。
特に忘れられないのは・・・早朝、「暗殺者たち」のスーツで若いホンキー(白人)のアパートに乗り込んだサミュエル・ジャクソンとジョン・トラボルタのシーン。サミュエルがホンキーを殺す前に聖書の一節をブります。The path of ....
この台詞を映画会社の面接試験でカマし奇跡的に受かったので、忘れようにも忘れられません。
アカデミー脚本賞も獲得してる名著ですし、街中でいつでもタランティーノワールドに突入出来ちゃいます。すげぇ
パルプ・フィクション(字幕) [VHS]
ジョントラボルタの復帰作(?)として最高の映画だとしかいいようがない!めちゃくちゃな人殺しなのに、何故こんなに憎めないキャラクターなのか!また時間の進行もトリッピーだしなんなんだぁこの映画~!私は好きです。こういうの。ちなみに最近の邦画の「GO」にも似た手法がちょっと使われてましたね。(実は、GOを観てパルプ・フィクションを思い出してしましました・・・。)これを観ればトラボルタのすごさ、タランティーノのアホさ(良い意味で)が分かります(?)
パルプ・フィクション [DVD]
この映画を観た時の衝撃は忘れられない。エンドタイトルが流れ始めたときのなんともいえない切なさ(終わってほしくない、ずっとこの世界の中に浸っていたい、という気持ち)を記憶している。
その後1ヶ月ぐらいは、頭の中は”パルプ・フィクション”1色であった。”レザボア”を観たときは、新人監督の第1作としては素晴らしい出来で、まあこれ以上のものは期待できないだろう、と思っていたのだが、”パルプ”はその予想をはるかに上回る、まさに映画の宣伝コピーであった”20世紀にとどめをさす”これまでに出会ったことのない斬新な作品であった。僕の30数年の映画人生においても、ベスト3に入ることは間違いない作品である。