多湖輝の頭の体操 第1集 謎解き世界一周旅行
まず最初に。
レイトン教授と同じようなゲームだと考えて購入予定の方。
やめておいた方が良いです。
謎解きを楽しむ電子ブックです。
まぁ、パッケージにも「ゲーム」とは一言も書いていないのですが…
謎解きの方は楽しいです。
時間制限はなく、自分で答えが見つかるまで考え抜く。
正解は封筒に手紙という形でちゃんと用意されているので、わからなくても大丈夫です。
アタマニアシリーズの「スローンとマクヘール〜」より
他人数でワイワイ楽しめるかもしれません。
あなたの経験には意味がある―出来事から人生の答えを見つける必然の法則
まず印象的なのが、冒頭の「人生には必要なことしか起きません」と
いうフレーズです。
スピリチュアルな事柄を、色々勉強して知っているつもりでも、自分に
とって都合の悪い出来事が起きた時、冒頭のようにはなかなか考え
にくいのではないかと思います。
しかし本書では、ケーススタディにより、人生に起こる出来事が、
如何に私達を学ばせ、成長させる為のものであるかを、分かりやすく
示してくれます。
筆者が嘗て肝臓を患い、それに対する医者の意見が出てきますが、
それが身につまされました。私も肝臓を患っているので、早速
「怒り」を「許し」ていく実践を始めました。
おかげさまで、徐々にではありますが、気持ちが穏やかになり、
周囲の人々や出来事に対し、大らかな心で対処出来るようになって
おり、有難い限りです。
人生に光が見えてこず、袋小路に入っているような感覚をお持ちの方、
または今幸せな方にもお読み頂きたい本だと思います。
追跡―一枚の幕末写真
昭和54年の冬、著者は市立函館図書館で一枚の写真に出会う。その写真は複写ではない、額の中にガラスと板の間に挟まれて大切に保管されていた本物の写真で、箱館戦争に於いて榎本軍に加担してエゾ地に集まったフランス軍人4人と旧幕府軍士官4人の集合写真だった。著者はある偶然からその中の一人の日本人が「田島応親」という人物であることを知る。この人を軸にして著者はそこに写された人物が誰であるのかを追跡していく。
その過程でわかったことは幕末に来日して日本に魅せられたフランス人と彼らと関わりを持った旧幕府の人々との明治になってからも続く濃密な関係であり、明治という時代の息吹きであった。出てくる人物は決して有名ではないが、戊辰戦争で戦い生きのび、一度は無価値と認めた「明治」という世界に生存していったのだ。箱館戦争という夢を追った男達の奇跡のような出会いを写した写真に魅せられて、著者はフランス本国まで取材に行き、その子孫を訪ね回る。あまり知られていないが、良質のノンフィクション作品です。