楊令伝 4 雷霆の章 (集英社文庫 き)
ようやく序盤の探り合いから、本格的な戦いに入ってきた。
宋対遼、宋対方臘の宗教的反乱、そして宋対梁山泊。大国宋が北と南、そして内に抱えた争乱をどのように戦うのか、そして梁山泊を率いる楊令の戦略は...
うーん、ますます前作『水滸伝』より大きな話になってきた。
歴史シミュレーションゲームをしているような感覚だが、その中で、楊令たちを慈しんできた王進の母の死のエピソードを絡めて、大きな歴史の流れの中で結びあう人の絆も描いている。不覚にも涙してしまった。
楊令伝 3 盤紆の章 (集英社文庫)
反宋の勢力が、北と南から同時期に反乱の戦いを始めた。
北は女真の国「金」、そして南は江南に勢力を築こうとする、「喫菜事魔」を教是とする方臘の宗教反乱。
宋の宮廷に渦巻く陰謀と、青蓮寺の思惑が絡みあう勢力争いの陰に、またもう一つ、不穏な動きも
加わってくる。
南北、二方面対応を迫られる童貫元帥の苦境を好機として、着々と勢力を蓄える梁山泊。
中国全土をまたにかけて展開する壮大な物語が、いよいよ動き始めた。
このシリーズの面白さは一体どこにあるのか?‥て、やっぱり、さきの「水滸伝」より、
はるかに著者が楽しんで書いているように思えるところだろうか。
北方謙三 三国志
私はゲーマーではないのですが、当時渡辺謙さん始めとする演劇集団
円所属俳優総出演でTBSラジオにて放送された全253話の「北方謙三
三国志」がPS2に収録されるというので購入しました。
画像が「鬼武者」などのように演じる俳優たちのモーションキャプ
チャーだったらなおよしだったのですが(音声源がラジオドラマだから
無理ですけど。っていうか謙さんナレーションだから配役ない
けど・・・笑)寺田克也氏のイラストなので文句は言いますまい。
用語検索機能や三国志に関する人物紹介、地図など資料もあり、
好きな話を録音機能でMDやテープにもおとせるようです。
三国志ファンはもとより、渡辺謙さん始め円所属俳優ファンも入手
しておきたい一品。(注:2002年謙さんは事務所を円から移籍。)
楊令伝 2 辺烽の章 (集英社文庫)
5年ぶりに楊令が梁山泊主力と再開!
男たちの熱い闘いが再度幕を開けようとしています。
この巻の終わりの方にいたって本当の意味で北方水滸伝の続編が始動という感じです。
逃がれの街 [DVD]
昔水谷豊が結構好きで出てるドラマとかよく見てました。「熱中時代」や「事件記者チャボ」とか。けどだんだん好きじゃなくなってきて今は全然見なくなりました。ドラマでいうと「気分は名探偵」くらいまでで「刑事貴族(でかきぞく)」の辺になるともうだめでした。同じように好きだった中村雅俊にもいえるけど似たような役ばっかりやってるから飽きてしまうんじゃないかと。
イメージもあるのかしれんけど元ファンとしてはたまには全然違う水谷豊もみたいのです。
その豊がまだまだ熱かった時代の映画「逃がれの街」(1983)をスカパー日本映画チャンネルで久々見ました。北方謙三原作で音楽は柳ジョージ。
若いトラックの運ちゃんがふとした不運が重なり人を殺して警察に追われることになる話。
水谷豊はこういう役にビシっとはまる。ほかの出演者もシブどころがでまくり。会社のやな上司にライト級の10回戦まで行った元ボクサー阿藤海。豊かボッコボコにされます。先輩に田中邦衛、後輩に島田紳助(アル中)後、ヤクザの役の財津一郎にもボッコボコにされます。
後半豊の怒りが爆発して財津を撲殺した後子分のヤクザらも刺しまくって逃亡。最後は警察に狙撃されて死亡。やっぱこの頃の水谷豊はええなあー。
ドラマ「相棒」なんかでえらそうにしてる豊はもうみたくないです。
本当の水谷豊伝説が始まるのはこれから!