モンスター レガシー コレクターズBOX [DVD]
LD時代からBOX物には色々と手を出してきましたが、正直な話、内容・価格共に満足出来る物は僅かでした。
でレガシーBOXですが、久々のヒット(ホームラン!?)ではないでしょうか?価格を収録作品数で割ると約千円弱。それに同包のフィギュアですが、
業界トップのSIDESHOW社が手掛けているだけあってさすがの出来です。
さて肝心のDVDですが、既発売のタイトル以外はほとんど映像特典が収録されていませんが、代わりに日本語吹替音声が収録されています。
(こーゆー配慮がうれしい!)
ユニバーサルといえば、特典映像・音声解説等に字幕を入れない、米国版に収録されている特典を省略する等、良い印象はなかったのですが、
今後発売されるタイトルにもこのレベルを維持してほしいと思います。
購入を迷っている方には自信を持ってオススメします。
フランケンシュタイン レガシーBOX [DVD]
映画史上不滅の金字塔と言われる「フランケンシュタイン」については、これまでにも多くのことが書かれているので、ここで付け加えることは何もない。フランケンシュタインの怪物の良いところは、恐ろしさの中に何とも言えない悲哀の漂うところだ。その点が、ドラキュラとも他のモンスターとも全く異なる点である。第2作「フランケンシュタインの花嫁」は、我が国では余り評価されていないようだが第1作を凌ぐ名画。ドイツ表現主義の影響を受けた暗い映像美と、ハリウッド的ヒューマニズム+メロドラマが見事に結合しており、「市民ケーン」や「カサブランカ」に勝るとも劣らない、映画史上最高の名画の1つと思われる。しかし、私にとって最も嬉しかったのは、20年来見たいと思っていた「フランケンシュタイン復活」を初めて見られたことだ。映画全体の出来としては前2作に一歩を譲るが、話としても良く出来ているし、何と言っても主役の3人(ラズボーン、カーロフ、ルゴーシ)が素晴らしい。ルゴーシは、有名なドラキュラの役よりも、寧ろこちらの怪人イーゴルの方が良いとさえ思えるほどだ。「幽霊」と「館」は殆ど三文映画の域を出ないが、「館」の方は、モンスター全員集合というアイデアが面白い。最初の三作で、フランケンシュタインのモンスターを演じたカーロフが狂人の科学者として素顔で登場したり、ジョン・フォード作品で馴染みの深いジョン・キャラダインがドラキュラに扮していたりするのも面白い。俳優という点では、「幽霊」にも、セドリック・ハードウィックやラルフ・ベラミーなどの名優が登場するので、クラシック映画ファンには見どころもある。何しろ4枚組にしては値段が安く、超名作が3本も含まれていて、映像特典も楽しめるのだから、非常にお買い得なセットである。