深夜特急’97―劇的紀行 (西へ!ユーラシア編)
著者である沢木耕太郎役を大沢たかおが実に自然に演じている。劇中に登場する外国人たちも自然で、まるでドキュメンタリーを見ているような錯覚に陥るほどだ。現地の雰囲気が、匂いまで伝わってきそうな程にに生々しく映し出されている。原作がノンフィクションであるからこそ出来た傑作だと思う。
食べ方問答―少食のすすめ 我が心の師に健康道の奥義を訊く!
甲田先生の本はほとんど読みましたが、
この本は、あのサンプラザ中野さんとの対談形式になっており
今まで疑問に思っていたことが、とても明確になりました。
甲田先生とサンプラザ中野さんの、対談中のフォトもたくさんあって
よりリアルに甲田式健康法の良さも実感できるのではないでしょうか。
私自身、朝食抜きの少食を実行して1ヶ月半で、毎朝快便になり
54kgだった体重が、51kgにまで無理なく減量できたことや
同時に冷えや倦怠感までが改善されていることに、正直驚いています。
胃がカラッポの方が断然軽快に動けるというのも、実感しています。
この経験から、身内にも勧めたいと思うものの、
なかなか朝食抜きの素晴らしさを他人に教えるのは難しいものです。
ですが、この本はサンプラザ中野さんの一般の知名度もあるので
取っ掛かりとしては勧めやすい一冊になっていると思います。
とんでもなく役に立つ数学
「厳密さといい加減さの両方がわかる、人間臭い数学ができる人こそが、今の社会に本当に求められている人物だと思います」。
高校生向けの4回の講座を元にして書かれた本。現実社会に適用できる血の通った数学理論の紹介を通して、実戦的な数学的思考力を身につけるポイントを解説している本。「どんな数学アレルギーも解消できるが自信ある」と、本で書いてしまったことがきっかけになっているという。
数学的な力として、2つのテーマを理論でつなげてみるゲーム、仮説、理論と直感のバランス、抽象力、単純化力といった点を挙げて楽しく書いている。また、各数学の分野についても、三角関数は「ゆらゆら」、指数関数は「急上昇!」、微分は「スローモーション」、ゲーム理論は「人間関係を分析する」という具合に特徴を表現。不確定定理、カオスとソリトン、ライフゲームのポイントも紹介している。著者の専門の「渋滞学」に関連する解説にはかなりページを割いているが、現実的な例が多くて楽しく読めた。「無駄学」というのは一瞬笑ったが、良い教訓を含んでいる。
数学との付き合い方や生かし方についてのヒントをくれる一冊。
劇的紀行 深夜特急 [DVD]
沢木ファンである私が書くとやはりおすすめのレビューになってしまいますが、いくつかの心に残った点を挙げてみます。
26歳の出発というのが妙に残っています。ある程度分別がつき肉体的にも精神的にも余力がある年齢。(確かに26歳は若い 私も最初の海外が
ブラジル(仕事で)でしたがこの年齢でした。南米もアジアと同じ青年期です。)
この旅は、人生に似ている 何もしなくても事件が向こうからやってくる
アジア(青年期)
ある程度完成された中でいろんな事に対応できるようになった 中東(成人期)
時間が早く進み過去を振り返ることが多くなったヨーロッパ(老人期)
うまいこと対応つけるものだと感心しました。
このDVD 男性には一度は見てほしい傑作です。
多くの出来事の中で、人それぞれ心に残るシーンは違うでしょうけど
私は、ベナンで歌っていた日本人の女性(お金がなくなって帰れなくなった)が印象に残りました。実際 別の国で同様のシーンを見ました。
原作を読まないでいきなりこのDVDを見る人もいるでしょうけどこの長いたびをどうやって終わらせるのか興味わいて見ていたのではないでしょうか?
なおDVDには、沢木耕太郎のインタビューが映像特典でつきます。
そこでロンドンの後の経路や印象に残った地域等を話しています。
私にとっては、旅は時間に追われることをやめればこれだけ違ったものになるのだと目から鱗が落ちた原作でした。
おすすめのDVD 3巻です。