気候変動とエネルギー問題 - CO2温暖化論争を超えて (中公新書)
まえがきで著者は「正しい科学的知識に基づく国家100年の計」を建てるべきだと主張する。
そして、「CO2温暖化の悪夢」を振り払って欲しいと述べている。
その通りだと思う。
今から約2年前だったか。ちょうど、Twitterを始めて半年位経っていたのだが、いわゆる温暖化懐疑的なツイートをすると、たちまち温暖化論者と思しき人たちから袋叩きにあうような状況だった。他の話題ではそこまでのことはなかったので、妙だなと思っていた。
本書の序章でいわゆるクライメートゲート事件についての説明(一部判明した温暖化捏造について電子メール文面も邦訳転載されている)がある。少なくとも、CO2温暖化は科学的にはあり得ないのだ。
では、何故そのような捏造がなされねばならなかったのか。著者はそれはエネルギー問題、分かりやすく言えば短期の解として原発拡充をせざるを得ないための一種の謀略だったのだろうと推論している。
しかし、図らずも今回の大震災によって、我々はエネルギー問題にCO2温暖化と関係なく直面せざるを得なくなったのだ。
そのためにどうするべきかという著者の主張は明快で、納得の行くものである。
バイオエネルギーや核融合についても解説がなされており、エネルギー問題についての基本的な知見を得るための時宜を得た良書だと言える。あらゆる方にご一読を推奨する。
ワールド・エンド [DVD]
B級ディザスターパニック映画みたいなジャケットですが、作品自体はいたって真面目に作られたドキュメンタリータッチのドラマでした。西暦2075年、人口は100億人にも上り、地球温暖化の影響による同時多発的な自然災害により水没してしまった都市も多数。そんな世界で生きる人々の姿を描いた作品で、なかなか興味深い内容でした。
特に印象深かったのは、仕事を求めてヨーロッパへ向かった黒人の二人組です。彼らは砂漠を越えてようやく都心部に辿り着くわけですが、そこでヨーロッパ経済にとって役立つかどうかのテストを受けさせられます。職に就くための最大の条件は、何より従順であることで、それに見合わなかった黒人の一人は難民キャンプに入れられてしまいます。職を求めてヨーロッパにやって来る人は黒人ばかりで、いつの時代になっても黒人の扱いは変わらないか、と感じてしまいました。
その他の人物のエピソードも割と見応えがあるし、CGなども丁寧なので最後まで飽きずに見れると思います。この映画で言っていること全てを真に受けるのはどうかと思いますが、いろいろと考えさせられることがあるので、たまにはこんな作品を見てみるのもいいんじゃないでしょうか。
あなたが世界を変える日―12歳の少女が環境サミットで語った伝説のスピーチ
感動しました。お父さんが帰ってきたときに、私はすぐに6分間のスピーチの音読をしました。お父さんも感動していました。学校で水や電気のむだづかいをなくすようにポスターを作りました。みんなにわかってもらうのはたいへんです。でも、地球のために私ができることがわかりました。ハチドリのひとしずくの話も大好きです。