プラトニック・アニマル―SEXの新しい快感基準 (幻冬舎アウトロー文庫)
ふと書店で、代々木忠さんという方を知らずに手にとりました。
そして、読み進める内に涙が止まりませんでした。
監督の言葉は、一言一言が胸に突き刺さりました。
自分自身を見つめなおす、周囲に対する考え方、気持ちの持ち方
が変わる本だと思います。他のレビューの方も書かれていましたが、
青少年はもちろんの事、お父さんお母さん、恋愛中の方は相手と
一緒に読んでいただきたい本だと思います。
是非是非、ご一読ください(オープンハートも併せてw)
プラトニック・セックス <映画版> [DVD]
とても雰囲気はあるけれど、正直見ていてしんどい映画です。
ヒロインの気持ちにはほとんど共感できません。
10代の少女がみんなああゆう考え方してるのなら、みんな援交してんの?
友人にレイプされたのもあの状況ではそうなるべくしてなったのです。ガード甘過ぎ。だからって、娘に暴力ふるう父親も体裁ばかり気にして見て見ぬふりをする母親も最低ですね。
キャバクラで働いて稼いで、お金ができたらブランド品買いあさって借金漬けになり、その返済のために今度はAVに出演、それが都合悪くなって契約途中でやめるために今度は500万もの借金をする。
大切な恋人に彼女は何か与えてあげたのでしょうか。あるとすれば、最初の出会いで、トシが出した死んだ妹あてのメールに葵が返事を出したことぐらいでしょう。
借金返済のことで口論になって、「500万、なんとかしてくれた?」と恋人に詰め寄るけれど、みーんなお前がまいた種だろ!!て言いたい。
10代の人たち、簡単に行き着くところまで行かないで。誰も私をわかってくれないと言う前に、もっとアンテナをはってよき理解者探し続けてください。そしてもっと地に足ついた生き方を見つけてくださいよ。
それにしてもジョー君はかっこいい。哀しいほど美しい。大好き。なので星3つです!!
独りぼっち 飯島愛36年の軌跡
プラトニック・セックスが飯島愛さんの書いた自叙伝なら、これは友人・知人の視点を通してみた、彼女の36年の軌跡を綴った本である。
FRIDAY連載記事として、異例の高い評価と支持を受け、大きな反響を呼んだ記事を織り込んだ愛さんの本としても有名である。
この手にとった時、なんともいえぬあたたかさが伝ってきた。
装丁もいい。
色もデザインも清楚で可憐で、愛さんの笑顔を思い出させてくれる。
頁に施された飾り枠も品があっていい。
これは実際に手にとって感じてもらいたい。
感想を一言で述べると・・・
「よくぞココまで書いてくれた」
に尽きる。
連載当時から私が高く評価していた点がそのまま続いていてそれがとても嬉しかった。
決して著者の主観などで彼女の心を語っていない。
なのに、言葉の端々から、彼女への愛情という名の敬意が溢れていて、心底入れ込んで執筆に当たったのだろうと思った。
時折みられる著者の呟きが生かされていて、彼女を心から偲んでいることも伺える。
そう。
この本は、愛さんを愛情の心で綴っている。
誤解しないでいただきたいのは、感情で書いているのではないということ。
その意味は、是非手にとって、あなた自身が感じ取り、読み取ってください。
194頁。第8章での文中の文字。
『意味のないことだとわかっていて、あえて書く。』
ココに続く著者の言葉を常に心に想いながら
この本は書かれたのではないかと
私は思った。
プラトニック・セックス [DVD]
2008年の暮れに若くして急死した飯島愛の原作の映画化。冒頭は飯島愛がモデルの主人公(加賀美早紀)が投身自殺を計ろうとしますが、オダギリジョーからの間違いのメールのためにタイミングを逸して自殺を思い止まるところから映画は始まります。その内容が“愛へ。僕は君がただ生きていてくれることがうれしいです。生まれてくれて感謝です。”おそらく、この携帯のメッセージだけで飯島愛を少しでも知る視聴者ならば涙してしまいます。その後は、オダギリとの切なく美しいプラトニックラブが描かれます。レイプ・援助交際・アダルトビデオ・自殺・いじめがストーリーに組み込まれているため暗い映画と思われがちですが、こうした内容を扱った映画にありがちな陰惨さはみじんもなく後味は爽やかです。かといって、これらを肯定した内容には決してなっておらず、落ちていく主人公の姿から視聴者の青少年が学ぶことは大きいと思われます。15才未満は見られない指定ですが、主演の加賀美自身が当時16才でセミヌードにしかなっておらず、性描写も極めて穏当なため、むしろ中高生に見て欲しい作品です。人工流産・自殺などを通して命の大切さが語られ、飯島愛が急死した今、そのメッセージは悲しいことですが強くなっています。飯島愛本人がどの程度、本作品に関わったかは議論のあるところのようですが、飯島愛なくしては存在し得なかった映画ですので、飯島愛がこの世に“生まれてくれて感謝”したい思いにさせる名作です。