父・こんなこと (新潮文庫)
父親(幸田露伴)の死にあたっての日常がつづられる。作者にとって特別な存在でもあった父に死が迫るなかの、日々。後ろから死がせまってくる最後の追い立てられる感じがとてもリアル。
日常と死の関係が正確で作家としての力量を感じる。
天使のしっぽChu(3) [VHS]
今や,萌え系は、あるフィギュア作りの人たちが流行らせなくても、自然に芽吹いていたようです。この作品は4、5年前に製作されたものです。「wowow」のノンスクランブル放送の木曜日で1作目、そして、2作目となる「chu」。cs系でも他のほうへ放映したので、見られない方も結構いたようです。最終巻となる本作品は、やはりアニメ雑誌とのリンクで微妙に違うところが見られます。タイトル(上記)に関して言うと、彼女たちを追うような形で専門の雑誌が作られるほど作品があるので割愛します。賛否両論もありますが、声優面でもご活躍している方も多いので、私は良いと思います。
灘中の数学学習法 (生活人新書)
北海道の私立高校で数学を担当しているものです。
受験の指導でもっとも有名な学校の1つで教えられている数学とはどのようなものなのか・・・非常に興味があってこの本を手にした。
灘高と中高一貫なだけあって、中学校から内容も髄分速い展開で進められているのがわかる。私学の中でも、中高一貫を取り入れているような学校では、カリキュラムの作り方などの参考になると感じた。使っている参考書や問題集も書いてあり、具体的にイメージがわいてくる。
どのようにすれば、灘中に入ることができるのかという本ではなく、灘中はどのような生徒を求めているのかとか、どういった力をつけさせることを狙っているのかが書かれている。最近の受験指南本の中では、ともすれば、「ノウハウですべてを解決することができる」的なトーンで書かれている本が多い。しかし、ノウハウを超越したところの考える力をどのようにつけたら良いのかを問いかけている意味で、この本の存在意義は大きいと感じた。
TABOO(DVD付)
音源はアルバムに入っているため持っていたのですが
どうしても作品が欲しくて安い時期を見計らって買ってしまいました。
この曲はまさに「ザ・倖田來未」な楽曲だと思います。
ぶっちゃけ第一印象は最悪でしたが(笑)、3年経った今では
音楽プレーヤーの再生回数はダントツでTABOOが1位です。
聴けば聴くほど味が出る、まさしくスルメ曲。
“曲調が一定”などの批判がありましたが、そこが良さなのです。
何年経っても色褪せない曲、素晴らしいです。
記録だけで記憶に残らない曲なんかより、
これからも彼女には質の高い曲を期待します。
キューティーハニー オリジナル・サウンドトラック(CCCD)
2004年版「キューティーハニー」の音楽集は、シンセの打ち込みを中心にしたポップな仕上がり。
随所に旧テレビアニメ版のテイストを踏襲した70年代サウンドも顔を覗かせている。
心理描写、サスペンス、コミカルの3タイプからなる音楽だが、劇中のゴールドクローやスカーレットクローとの戦いで使われた主題歌のアレンジBGMが全く収録されておらず、アクション映画としてのカタルシスが欠けた構成なのが残念。しかし全体的には悪くないサントラだ。
倖田來未の歌うお馴染みの主題歌は、同時発売されたマキシ・シングル盤よりも若干長めのバージョンを収録しているのでお得感があるかも。
ただしこのアルバムに入っている倖田のヴォーカルは、OPに流れる主題歌のみなので、それ以外の挿入歌やエンディングテーマを揃えるには結局、倖田來未の4曲入りマキシが必要である。