憎いあンちくしょう [DVD]
数ある裕次郎映画の中でも,ユニークなストーリーの最右翼ともいえる一本。マスコミに溺れそうになる放送タレントとそのマネージャーでフィアンセが織り成す,裕次郎の虚と実が混じったような内容だが,何よりもその後の浅丘ルリ子のキャラクターを決定づけるような彼女の役どころに注目したい。それまでの裕次郎映画に見られない,ルリ子の大胆かつナイーブな演技は,フランス映画的でもありまさに絶品といえる。そして東京から熊本まで,ジープを運ぶ裕次郎とそれを追うルリ子というストーリー。高速道路のない時代に撮られた実写のロードムービーである点も,45年を経た今では貴重である。オープニングからエンディングまで,若き日の蔵原監督の渾身の演出が冴え渡る。
故郷、日本をうたう
声に人生の凝集が発露されている。早速知人に紹介したところです。
著書の「ウイ―ン わが夢の町」も図書館より取り寄せ、納得したことです。
シューベルト「冬の旅」のフィーシャー,デスカウにも比肩されよう。
鮫島有美子の四季
鮫島有美子さんの歌がCD4枚に79曲も入って、この価格とは嬉しい限りです。
鮫島さんの作品は図書館にもかなり揃っていて、タダで借りられるのですが、本作品は思わず買ってしまいました。
鮫島さんの声をハスキーであると評するレヴューがいくつか見受けられますが、はたしてそうでしょうか? Amazonのレヴューを見る前から鮫島さんの歌はよく聴いていたのですが、ハスキーだと感じたことはありませんでした。他の女性ソプラノ歌手による日本唱歌も聴きますが、レビューを見た後に聴き比べてみて、なるほど鮫島さんはややハスキーかな、と初めて感じた程度です。ポップスやジャズシンガーのハスキー・ボイスとはまったく異なります。鮫島さんの歌唱は柔らかで抑揚があり、清く流麗であり、尚かつ一言一言がはっきりしていて芯があります。さすがは第一人者です。
本作品は過去の作品からの集大成ですので、既に鮫島さんの作品をたくさん持っている方にとっては、これを買うと曲目が既にお持ちのCDとダブることになるでしょう。それでもこの曲数でこの価格なので、買っても良い一品です。曲を季節毎に分けてCDに収録してあるのも嬉しいところです。
仮面ライダー 1 (トクマコミックス)
テレビ史ではヒーロー達の時代の黎明期を支えた作品だが、原作は現代SFストーリー漫画の基礎作品の一つ。
何事も一時代を作った作品は一度手に取ってみて損はありません。
デビルマンやアメコミのシルバーサーファーの様に人間である立場と、
人間でない立場との両者の正当性に揺れる心理を描いたシッカリとしたストーリー漫画です。
仮面ライダー 2 (トクマコミックス)
初代仮面ライダー(1号、2号)ファンの方は必読です。TVシリーズでは、いろいろなトラブルや視聴率を考えて、その場しのぎ的に出来たと思われるキャラクターやストーリーを同時進行のコミック版では、うまく纏め上げています。TV版のみしかしらないファンに読んでほしい。