ハチはなぜ大量死したのか (文春文庫)
科学関係の本だが文章が非常に美しく、楽しい。特にミツバチの一生や養蜂の歴史、被子植物の戦略の部分などは生き生きとしている。もちろん楽しいだけではなくアメリカ型の大規模農業への警告を多分に含んだ書なのだが、蜂や自然の戦略の素晴らしさについての記述が多いせいか楽しく読める。本書は単なる警告の書ではなく人類に自然の偉大さを思い出させるための啓蒙の書である。
ハチはなぜ大量死したのか
真ん中くらいまでは、ハチの生理と生涯についての記述と、植物の関係の記述、そして、ハチが減少した原因についての記述。真ん中くらいで、ある程度の種明かしがされる。私は、これですっかり読んだ気分になって、この本を読むのをやめようと思ったが、面白いのは、後半以降だった。
非常に示唆に富む本だ。人間と環境について、様々なことを示唆してくれる。
是非、読書をおすすめする。人生が変わること請け合い。
デス・ゾーン8848M―エヴェレスト大量遭難の真実
この本はどうしても読みたかったので、やっと見つけた時は感激でした!
ジョン クラカワー氏の「空へ」と同じ3ヶ月間を別の視点から読むことは、とても興味深かった。
誰が悪いなんてないと思った。みんなが自分に精一杯で。
筆者アナトリは、彼のとった行動やこの本の内容についてかなり批難されたみたい。
その両方の意味で、本当にアナトリが正しいのかは分からないけど、
彼は立派な登山家だと心から思う。最後のシーンは、ほろりと来ました。