トスカーナの休日 [DVD]
まず映像が美しい。
この映画を都市部に住んでいる人が見れば、このコンクリートまみれの現実を一時でも逃れ、トスカーナのように自然に恵まれた土地で人生を洗濯したくなるのでは? それほど美しい。
そして人が美しい。
我々の住む殺伐とした現実では、頭が悪いとか変人とかの一言で片付けられてしまうであろう人達が、とてもやさしくて温かい。悪意のない彼らの心はとても美しい。
希望と幸せを感じることができる。
列車の走る予定もないのにその希望を捨てず先に線路を作った人達の話が映画の中で語られる。主人公のフランシスも、誰も一緒に住む人がいないのに先に大きな家を買ってしまう。幸せを求め続けるフランシス。だが、なかなか幸せを掴めない。だけど、自分でも気づかないうちに幸せに近づいていた。
お金や恋人だけが幸せじゃないし、一度不幸になったからといって、それが幸福に結びつかないとも限らない。人間万事塞翁が馬。
マルセルの夏~プロバンス物語~ [VHS]
映画製作までにはドラマチックな経緯があるようだが、出来はまあ普通。地方教師の父と優しい母に守られたプチブル少年時代の夢のような思い出の物語。それは伝わって来るのだが、原作者が持っていたであろう甘酸っぱいような切ないような過去への哀惜、という、この物語の核となるべき部分が希薄にしか映像に表れていない。悪くはないが、特筆すべきものはない。シナリオと合わせて語学教材として適。
エキシビション・オブ・サクソフォン
展覧会の絵って、な〜んか退屈なイメージがあったんだけど、このサックスバージョンは楽しく聴けた♪いつか生で聴いてみたいっす☆ラプソディインブルーがマジやべえ!!ハマる!!吹いとる人もすげえけど、編曲した人もスゲ〜!!って思った(*`0'*)☆
プロヴァンスの贈りもの [DVD]
時代モノや刑事モノなどどちらかと言うとハードな役柄が多いラッセル・クロウ主演のプロヴァンスの
ぶどう園を舞台にした軽快なヒューマンドラマ。監督は名匠リドリー・スコット。
リドリー・スコットといえば『ブラック・レイン』『テルマ&ルイーズ』そして『グラディエーター』と、
こちらもハードな作風を連想するのだが、この映画はそういったイメージを破るような軽いノリの肩の力を
抜いて楽しめる映画。
ラッセル・クロウがこんなにイキイキと演じている役を見るのは初めてと思えるほど役柄にマッチしている。
今まで彼が演じたハードな役柄がそっくりそのままマックスと言う敏腕トレーダーに反映されているようだ。
他にもヒロインを演じるマリオン・コティヤール(『エディット・ピアフ』)や主人公マックスの少年時代を
演じるフレディ・ハイモア(『チャーリーとチョコレート工場』)と叔父さん役のアルバート・フィニー
(『ビッグ・フィッシュ』のお父さん)がイイ味を出している。
南仏プロヴァンスのシーンが自然光をたっぷりと取り込み眩しいくらいのシーンが続くのに対して、
都会を象徴するロンドンのシーンはブルーがかっていて暗いトーンにしていたのが印象的だった。
日頃から時間に追われている都会人が、田舎のゆったりとした生活・時間軸に触れるにつれ、自分自身を
回復していく。とかく都会に住んでいると、物事の考え方が複雑になりがちだが、シンプルに生きてみたら・・・と
提案されているように感じた。
うーん、ダイアン・レインの『トスカーナの休日』も良かったがこちらもかなり良い。
私の行ってみたい場所にプロヴァンスも名乗りを上げたのは言うまでもない(笑)
あ、この映画、サントラもオススメ。
特にハリー・ニルソン(マライア・キャリーがカバーした「Without You」で有名)の使い方がにくい!
【DreamTower】
欧州鉄道の旅 Vol.1 ~光あふれる国 南フランスの旅 [DVD]
やや、素人くさい映像ですが、逆に、行ったことのある人なら、自分の旅をリフレインをしているような気分になります。自分で撮った思い出の写真やビデオもよいですが、気軽に見れるDVDで解説付、と考えると、なかなか味なもんです。もっと掘り下げたくなったら、そのときはご自分の旅で!南仏へ、旅発ちたくなりますよ。