人間・失格~たとえばぼくが死んだら~[1 [VHS]
人間の恐ろしさを垣間見る作品です。名門私立中に編入してきた誠はいじめに遭っていた生徒を助け、自分がいじめに遭うことになるのです。恐ろしいことにいじめに遭っていた生徒は標的が変わると率先していじめに加わるようになるのです。これにはさすがに背筋が凍りつくようでした。人は自分が優位に立ちたがる醜い生き物なのだと感じました。
また、さまざまな歪んだ愛が交錯しており、これは「高校教師」でも描かれていたテーマにつながるものだと思います。
人間失格 (新潮文庫 (た-2-5))
あまりに傷つきやすい主人公‘葉蔵’は、「道化」を演じることで自分を傷つけずに他人にかかわる術を身につける。
社交辞令や愛想笑い・・・繊細な心を自身が傷つける。
その苦痛を酒や女で紛らわす。
弱い人間だ。だが、徹底的なほど自分に誠実な人間は確かに弱いが、「めしが食えたらそれで解決」という人間と、常に自分が見え過ぎる人と、どちらがより「人間」らしいか・・・
重たいテーマを突きつけられた。
ONE LOVE
誤った解釈のレビューの人がいますが…。広島に来て、もっと原爆の事、戦争の事、勉強して下さい。私はずっと広島で、いつも身近に戦争、原爆の歴史があり、だから彼女が言いたい事、理解できます。
知らないから、分からないから彼女のメッセージを理解出来ないのだと思います。
クビシメロマンチスト 人間失格・零崎人識 (講談社文庫)
面白いですよ。
読者をも騙す主人公。
あまり動機のわからない殺人。
↑(でもこれはこれで、ある意味リアルだと思えるところもある)
主人公の闇とその深さが垣間見える。
戯言遣いと一般人が交わればこういった結果になるという
一つの答えがここにある気がした。
面白いことに間違いは無いので、一巻を読んだ人は
読むべきでしょう。
ただ、まだ読んでいない人にこれだけは言わなくてはならない。
本の表紙に「新青春エンタ」と書かれた
帯が巻かれているかもしれない。
だが正直いってこの本は「青春エンターテインメント」
とは違う。絶対違うと思う。
どちらかと言えばサイコホラーに近い気がする。
人間・失格-たとえばぼくが死んだら- DVD-BOX
自分の子どもに見せたいと思いました。とても苦しく辛い作品。どうして誠の話を聞こうとしなかったのか、耳を傾けなかったのか、信じてあげなかったのか…。誠だけじゃなく、苦しみ悩む子どもを救ってあげられるのは、やっぱり親の力が一番。話し合う、思いやる、分かり合う、という事がどれほど大事か教えられました。