日本赤軍とのわが「七年戦争」―ザ・ハイジャック (文春文庫)
佐々淳行さんの人生を振りかえるエッセイ。最終章になるのかどうかは、疑問アリ。(笑)
警察官僚として、それも外事警察官としてハイジャックなどの連合赤軍との戦いを振り返り、過去のさまざまなふがいなさに切歯扼腕する様子を一冊にまとめています。佐々氏の論がすべて正しいかどうかは置いておいて、こんな人生もあり、と思って氏の楽しい文章を味わいました。
締めくくりに 「ホーンブロワー物語」の完成 と題して一筆ありますので、氏の提督ホーンブロワー卿への思いが書かれているかと思ったらなかったのが残念。(笑)
警察官僚として、それも外事警察官としてハイジャックなどの連合赤軍との戦いを振り返り、過去のさまざまなふがいなさに切歯扼腕する様子を一冊にまとめています。佐々氏の論がすべて正しいかどうかは置いておいて、こんな人生もあり、と思って氏の楽しい文章を味わいました。
締めくくりに 「ホーンブロワー物語」の完成 と題して一筆ありますので、氏の提督ホーンブロワー卿への思いが書かれているかと思ったらなかったのが残念。(笑)
日本赤軍とは何だったのか―その草創期をめぐって
この本は日本赤軍の暴露本という形で重信房子に日本赤軍の総括を迫る本だが、それよりも驚かされるのが日本赤軍という組織の規律のユルさの実態だ。逮捕されて自供してしまったメンバーが戻ってこれたり、メンバーが偽造パスポートを次々に無くしてしまってそれが日本大使館に落とし物として届けられてしまったりと、普通の会社でもクビになるようなことが許されている。世界を震撼させ、国際的に指名手配された組織がこれでよくやっていけたものだというのが率直な感想だ。
また、最後に「人はなぜ闘争に立つのか」という問いに対して、それは不幸ではなく、共感だと述べている。和光氏は自らの活動について「失敗した兵士」と自嘲的に述べているが、日本赤軍の名前で行われた活動の中ではもっとも目立つ存在だった。和光氏の意図とは別に日本赤軍は他のテロ組織とは異質だったと感じられる。
また、最後に「人はなぜ闘争に立つのか」という問いに対して、それは不幸ではなく、共感だと述べている。和光氏は自らの活動について「失敗した兵士」と自嘲的に述べているが、日本赤軍の名前で行われた活動の中ではもっとも目立つ存在だった。和光氏の意図とは別に日本赤軍は他のテロ組織とは異質だったと感じられる。
赤軍‐PFLP 世界戦争宣言 [DVD]
当時としては、画期的作品だったでしょうが、ただの遺物となった現代ではその価値も低いといえなくもない。作品的には5ですが。再見しましたが、どうしても理解に苦しむのは、パレステナを解放するために何故、赤軍のメンバーがイスラエルを攻撃しなければならないのか、という点に尽きます。結局は重信、岡本も邪魔者扱いされその末路はご承知の通りです。今の時代の若者に観せても退屈きわまりないと言われるかも知れません。