Scene25 ~Best of Nao Matsushita
・松下奈緒さんのアルバムを初めて購入される方の感想はおしなべて、高いように思います。
逆に過去のアルバムを全て購入しているものからすると、この選曲はベストアルバムとしての選曲と
するのは違和感が少なからずあります。
本来的には、完全にニューアルバムの位置づけにするか、個別のテレビ番組のサントラとするか
きっちりとした位置づけにして頂いた方が、すっきりするはずです。
・アルバムとしてのまとまり方、曲それぞれの力という点では、「dolce」がもっとも心地よく
いまでも欠かせないアルバムになっています。
・本アルバムで松下奈緒さんの音楽が好きになった方は、「dolce」も聞いて見られることをお勧めします。
ゲゲゲの女房 完全版 DVD-BOX3(完)
自身が調布市民ということもあり見始めたドラマでしたが、朝ドラはもちろんNHKのドラマを今まで1度も見たことがなかったので、あまり期待せずに見ましたが、いやいや、すごくハマってしまいました。
お見合いから5日で結婚。最初はよそよそしく、すれ違いだったのが、次第に心を通わせ、夫婦なのにまるで付き合って間もない初々しい恋人同士のような関係が、とても微笑ましい前半でした。
そして、この夫婦をとりまく脇役の方々がとにかくおもしろ過ぎです〜。
ゲゲゲの女房 完全版 DVD - BOX 2
朝ドラを滅多に見ない人達まで夢中にさせる魅力に溢れるドラマです。
半年放送の中でこのBOXに収録されている回が一番山あり谷ありで見応えがあると思います。どん底から成功までの道のりが温かく優しく描かれています。
自分の生まれ年近くの時代背景で、自分の両親もこんな時代を生きてきたのかな?と感慨深げに見入っていました。
見て良かった、と心から思える素敵な作品です。
ゲゲゲの女房 完全版 DVD-BOX1
「ちりとてちん」以来、パッとしない作品が続いたNHKの朝の連ドラでしたが、
今回は、久しぶりのヒット作。
毎日見る度に、物語にグイグイ引き込まれ、全く売れない水木先生にようやく、
世間から注目されるようになって、悪魔くんが放送されたシーンでは、ドラマの
登場人物が大喜びしてましたが、私もまるで水木先生の身内のように、大喜びしてしまいました。
あと布美枝さんに対する水木先生のツンデレ(?)っぷりも、このドラマの面白いところです。
いくら描いても売れない貧乏漫画家、水木しげる先生を、一生懸命支える布美枝さんに
「理想の夫婦」を見せて貰ったような気がします。
あと1週で最終回ですが、素晴らしい最終回を期待してます。
ゲゲゲの女房 (実業之日本社文庫)
私の世代なら誰でもが口ずさむ事のできる、ゲゲゲの鬼太郎のテーマソング。子供のころ当然お化けというだけではさも恐ろしく感じていましたが、この歌で、お化けは夜、墓場で運動会をして楽しみ、お化けは死なないという下りを聞いてうたうにつれ、お化けもそんなに悪くないかなという気がしたものでした。
水木氏の奥様が書かれているこの小説では、極めて淡々と出来事が時系列的に丁寧に綴られていますが不思議な好感と読後の心の落ち着きをえられるのです。
それは、彼女の筆力のみによるところでなく、彼女の人間にたいする姿勢の美しさ故ではないかと思います。
現代でこそ、夫の亭主関白的な態度や、姑姑の事は、たいていの女性に否定的に感じられるように描かれている。しかし、彼女は、夫のマイペース(おむつ代がやっとというときに、プラモデルを買ってしまう夫とそんな事もあるかと受け流す器量)、姑の注文(全ては息子のために嫁にあれこれと注文する)もさもありなんと受け止めてできる事を慎ましくやろうとする。
(この辺りは、実際、配偶者の家族とどう接するかという事へのヒントともなり得ると思います)
それよりも、左腕が無くとも、極貧の生活が続こうとも、自分の道を貫こうとする夫のひたむきな努力にいつも感銘し、応援しようとしている姿は平凡なようで実際際立って美しい。
天才漫画作家を支えた妻の自叙伝というよりも、むしろ夫、家族への穏やかな愛情の結晶を文に表したものと感じられ、それゆえに、読み手の心は多いに暖まり、穏やかな心地となる。