Something To Remember
マドンナのバラードベストだが、他のアーティストに較べてキャリアも長く、ヒット曲も多いマドンナだけあって、名曲がずらり。1985年のヒット曲から1995年のオリジナルまでの曲が年代に関係無く並んでいるが、良いメロディは時代を超えてそれぞれ違和感なく聴けるのだなと痛感。
No.1ヒットのCrazy For You, Live To Tell, Take A Bow, This Used To Be My Playgroundを収録。全米2位となったI'll Rememberなどサントラからのヒットもまとめて聴けるのが嬉しい。個人的に好きなRainなども含め聴き応えあるバラード集でマドンナファンでなくても楽しめる内容だ。
沙粧妙子~最後の事件~第3巻 [VHS]
当時、ジュディフォスター主演の「羊たちの沈黙」のヒットから”プロファイリング”を扱った”サイコ・サスペンス”が多数作られましたが、
本作は、それらの日本で最初の作品だったと思います。
ドラマは、現在はその猟奇的な内容から封印されているのかもしれませんが、
浅野温子の迫真の演技と、良く出来た脚本による、その先の読めない凝った展開が、印象的でした。
また、共演の柳葉敏郎、佐野史郎、飯島直子、黒谷友香、ゲストの広末良子、香取慎吾、国生さゆり、まだ無名だった頃の反町隆史、神田うの
などの出演者も多彩で興味深いです。
また作品において、音楽も重要な要素で、毎回、強烈なインパクトのオープニング曲、音楽は、岩城太郎氏。
エンディング「レディ・ラック」は、あのロッドスチュワート!TVでは本人の映像も少し流れますが、毎回ドラマ終盤であの印象的なイントロがかかるのがカッコいい。
そのうえ挿入歌には、マドンナの「ラ・イスラ・ボニータ」を使用するというなんという豪華さ。
非常に内容の濃い、凝った作品でした。
沙粧妙子 最後の事件+帰還の挨拶(SPドラマ)DVDコンプリートBOX 全5巻
ドラマ不況といわれて久しいが、90年代中盤までの日本TVドラマのクオリティはすさまじいものがあった。原作本に頼らないオリジナルドラマの傑作を毎年輩出していた。本作の年には「王様のレストラン」翌年には「ピュア」「イグアナ」、等々前後の年を見渡すと最高峰が並び立つ。本作品は、この時代に極めて少ないミステリー、犯罪ドラマのジャンルにおいて、ハートフルなジャンルの他を傑作を凌駕するほどのクオリティをたたき出した超傑作だ。VHSが発売された時迷わず購入し、その後自分でDVDに焼いて完全保存版としていたが、ようやくDVD化にいたった。もし未見のひとがいるなら好みは別として絶対に観ておくべきだろう。自主規制のぬるま湯にある今のドラマ界では絶対不可能な表現のカタチがここにある。もちろんキャストも豪華すぎるほど豪華でモチベーションが高い若手俳優が鬼気迫る演技を見せてくれる。DVDに焼いてある自分の場合、特に大きな特典がないのががっかりだが、この機会にぜひ観て欲しい作品である。
沙粧妙子~最後の事件~第1巻 [VHS]
今でこそこのような深層心理を突き詰めたいわゆる「サイコサスペンス」ドラマは一定の地位を確立したが、本ドラマがそのジャンルの先駆的役割を果たしたのではないだろうか?しかも今現在尚、充分なインパクトを輝かせている。根幹のテーマは、毎回頻発する猟奇的事件に関わる刑事達の奮闘だろう、否、奮闘というべきか、主人公浅野扮する沙粧の自己・過去との「葛藤」がテーマなのかもしれない。そして、猟奇的事件を扱う特異な部門・プロファイリングチーム(科学的立証より心理的立証を重視する組織)の中での様々な人間模様も見所だろう。
一見、敏腕刑事の浅野だが節目節目で露にする奇怪な苦悩とサポート役の新人刑事、柳葉とのやり取りも見所。当初、浅野は柳葉をお子様扱いしてまるで取り合わなかったが、次第に彼は踏み越えてはいけない沙粧の内面性という一線を超えてしまう。遂に彼にも悲劇が生じてしまう。そして、何と言っても本作で存在感が光るのは佐野史郎だろう。謎めいた雰囲気を終始漂わせた佐野は、正にサイコを扱った本作にぴったりだった。実は、沙粧の事を誰より深く熟知していたのは彼であり、次第に彼女を苦悩させていく主因は彼だったと判明する。。
とりわけ、記憶に残っているシーンは、やはり密室エレベーターで沙粧に襲いかかる老婆だろう。あの特殊メイクは、当時夜になるのが怖い程だった。
本作でプロファイリング捜査を続けると次第に自己の脳も犯罪者に感化され侵食されていくと言われるが、果たして事実はどうなのだろうか?或いは、視聴者がこのプロファイリングの狂気の雰囲気に感化されない事を祈る。