ぐっすり眠れるクラシック
3曲ほど聴いただけで眠りの世界に導かれてしまうこのCDは、実に心地良い。 曲の多くは実にメロディアスですーっと耳の中に入ってくる。有名な曲も沢山入っているので、耳を傾けていると知らず知らずに夢の中へ…なんて事もあるかも知れない。眠る目的以外にも、ストレスの溜まっている時や癒されたい時などに聴いても良いだろう。 疲れている現代人にはこのCDを聴いて、たっぷり睡眠をとって貰いたい。
モーツァルト療法 ~音の最先端セラピー ~3.癒しのモーツァルト ~耳と脳の休息の音楽 ~
我が家では、3歳の息子の寝かしつけの時に聞かせています。
息子が2歳の頃入院していた小児病棟では、お昼寝の時間になると必ず音楽が小さく流され、子供達も徐々に静かに眠りに入っていく姿が印象的だったので、退院後は我が家でもそれを真似てディズニーなどのオルゴール曲CDを愛用していました。このCDを見つけ『こっちの方が何となく良さそうかな?』と、半信半疑ながらも購入してみました。
結論から言って、以前よりも息子の寝つきは断然早くなりました。
オマケに添い寝して寝たふりをしているはずの私でも、3~4曲目にさしかかる頃には心地良い眠りの世界に引きずり込まれそうになります。
実際に何度も引きずり込まれて朝を迎えています。(^^ゞ
タイトルには『癒し』と付いていますが、特に癒されたい訳じゃない子供への効果を見ても『モーツァルト、やはり何かある!』と思わせた1枚です。
モーツァルト:クラリネット五重奏曲
若きカール・ライスター(1937-)のクラリネットの高いテクニック、流麗な節回しが楽しめる一枚。同じベルリン・フィルの仲間たちとのモーツァルト(1965年5月録音)と、アマデウス弦楽四重奏団とのブラームス(1967年3月録音)の演奏。
最初のモーツァルトも悪くなかったんだけれど、後半のブラームスが抜群によかった。第1ヴァイオリンのノーバート・ブレイニン以下、アマデウス弦楽四重奏団の凛として美しい弦の響き、味わい深いブラームスの音楽の表現にしびれました。当時30歳のライスターと丁々発止、互いに生きのいい音楽をほとばしらせ、奏でてゆく室内楽の醍醐味。情熱的で、申し分のないブラームスを堪能させてもらいましたよ。
一方のモーツァルトの演奏は、ライスターが仲間をリードしていく雰囲気がありました。ベルリン・フィルハーモニー・ゾリステンの四人の弦楽器奏者の音楽が、ややかっちりとして硬い気がしたんですね。それとは対照的な、クラリネットのやわらかく、なめらかな旋律の歌い回し。もしかしたら意識的に、響きの硬軟を出していたのかもしれません。でも、音楽の懐(ふところ)の大きさと深みという点で、アマデウス弦楽四重奏団とのブラームスが断然、素晴らしかった!