井上三太 画集「SANTA」
私が井上三太氏を知ったのは、友人から薦められた「ぶんぷくちゃがま大魔王」からだった。
それから氏に興味を持ち、むさぼるように氏の漫画を読み漁った。
独特のタッチ、映画を見ているような洗練された構図、作画センス、統一された世界観。
そのすべてが、漫画家として突出していると思った。
しかし、三太氏の才能は漫画だけではなかったのだ。
「Santastic!」という自社ブランドを起ち上げ、
玩具、キャラクター、テキスタイル、エディトリアル、タイポグラフィなどあらゆる
デザインに才能を開花させた。
この画集には、そんな三太氏の驚くべき仕事が、あますことなく紹介されている。
少々、値段は張るが、豪華革張りの装丁、内容の充実を見れば購入者は納得出来るはず。
むしろ、井上三太という漫画家の可能性にド肝を抜かれるだろう。
漫画家20周年を迎えた井上三太氏だが、
これからどんなフィールドで活躍するのか、ますます目が離せない。
隣人13号 SANTASTIC ! BOX [DVD]
フィギアのデキは良さそうだし、特典映像にも興味深々。だったら、このBOXセットは買いでしょう!!
原作のいいとこ取りとしてストーリーラインは大きく変えず、登場人物を大幅にカットして分かり易くしている。原作の力、脚本の良さに助けられた部分もあるでしょうが、井上靖男監督、PVで磨いた映像感覚なのか、初監督とは思えない凄い映画でした。いきなりの冒頭の深層風景を描いたシーンの嫌悪的な美しさ!!
主人公を小栗旬(おとなしい本来の人格=村崎十三)と中村獅童(強暴な別人格=13号)が二人一役で演じている。この、主人公が1人二役ではなく二人一役、つまり別々の俳優が演じる。この演出を考えた時点で、この映画の半分は成功したといっていい。バイオレンス描写は、R-15指定だけあってホントやばいですが、原作のイメージほどは血の量は少なかった。その点が唯一の不満といえば不満かな。
それにしても、中村獅童のキレっぷりは凄かった。小栗旬の気弱そうで飄々とした感じも役柄にぴったり。そして赤井を演じた、新井浩文。すごいねホントこの人、昔本物のヤンキーだったのかと思うほど。その赤井の妻を演じたPAFFYの吉村由美もいい味を出していた。あと、13号が赤井の子供を脅すシーンがあるのだけど、そのときの子役の表情が迫真に満ちてた。あれは絶対、マジで中村獅童が脅したね。(笑)
TOKYO TRIBE
TOKYO TRIBEは前に発売されてたものも持っているので、もうこれで4冊目になります。
ストーリーは分かりきってるんですが、三太さんのつくる本は何よりデザインがかっこよすぎる!!
ストーリー内容はもちろん、装丁も細かいところまで凝って、全てまとめて一つの作品として
かっこよく作りあげているのはさすがだな〜と思います。カバーの布っぽい質感のかっこよさにヤラレました。
是非手に取ってじっくり見てほしい本です。