GAME SOUND LEGENDS SERIESシリーズ「ナムコ・ゲーム・ミュージック VOL.1」
ファミコンやアーケードの透き通った響きには、不思議な魅力がこもっていると思う。オーケストラに比べて音の厚みが乏しくても、ピコピコ音じゃなきゃ得られない高揚感がちゃんとあるのだから。『イシターの復活』の華やいだファンタジー、『源平~』のチャカチャカしたアップテンポなサウンドetc..。時折、窓を開け放し、そこから見える景観でも眺めながら聴いていると、胸の内に不思議なしみじみした味わいが浮かんで来る。そんな風にして、ずっと聴き続けたい。
Ultra Series 源平討魔伝
もう何年前に成る事か・・この作品が初登場した時のあの感動と興奮は今でも忘れ得ない思い出となっている。当時の内容をそのまま再現しているので確かに画面は現在のレベルでは通用しないだろうけど逆に当時に戻って遊びたい者には好都合な品ではある。まぁ・・言うなれば良き物は月日が経ってもその価値にはなんら支障は無いと言う事だな(笑)
ナムコ・クロス・カプコン オリジナル・サウンドトラック
ナムコとカプコンのコラボレーションによるゲームソフト「ナムコ×カプコン」のゲームサントラです。
(ちなみにゲームの開発はゼノサーガシリーズのモノリスソフトが担当しました)
ゲームのほうは作業ゲーと化していて評価もそれほど高くないですが、音楽はなかなかのできだと思います。
OP曲の「すばらしき新世界 」、ED曲の「いつかきっと月光の下で」がフルサイズで収録されている点は良いです。
OP、EDの作曲には古代祐三氏が関わり、その他の音楽では光田康典氏も参加するなど、スタッフを見ても音楽へのこだわりが分かります。
このCDは2枚組みで、69曲、2500円で大ボリュームと安さも魅力です。
ただ欠点もあり、ゲーム本編の参戦作品が多い分、各ゲームの音楽は3つ程度と少ないです。
ゲームを未プレイか、あるいは過去にナムコ×カプコンに参戦しているゲームを遊んだことがない人には退屈なサントラかもしれません。
けれども、ゲームのBGMに+αの要素を入れて発売された熱意に敬意を表して☆5つをつけました。
(オリジナル曲も美しいものが多いのでぜひ一度、聴いてみてください)