タクシードライバー コレクターズ・エディション [DVD]
最初にテレビ放送を見た学生の時には良く理解出来ないことが多かったものの、一度聞いたら忘れられないテーマ曲とNYの毒々しい闇の部分を見事に切り取った映像が強烈な印象を残しました。不思議なことに、時々無性に見たくなることがあります。見るたびに小さな発見があり、いつの間にかとても好きな映画の一つになっていました。
戦争で深く心に傷を負ったトラビス。病んだ暮らしの中で出会った美しい女性にうまく想いを伝えられず、孤独感を深めてしまう。彼の目には、欲望が剥き出しになったNYの街が一層汚く、耐え難い風景に写ったことでしょう。何のために異国の戦場に出かけ戦っていたのか?ここNYにこそ、浄化すべき敵が居て、それらから守る必要のある大切なもの(人)が居る・・・
トラビスの行為を狂気という言葉で片付けるのは簡単ですが、様々な欲望が重なり合う大都会の中で暮らすうち、都市の発する異様な熱(狂気)に皆が少なからず犯されていると言えなくもないと思います。皆さんはこの映画からどのような発見をするのでしょうか?
闇金ウシジマくん 12 (ビッグコミックス)
サラリーマンくん完結編。
巻数が進むごとに感じる事だが、
主人公となる人物の行動や個性よりも、社会問題を取り上げる事にこだわりすぎているに感じる。
この物語を読む層(特にニュースに興味が無い人)に、そういった事を伝えていくことは良い事だと思うが
それが漫画としての面白さに繋がるとは思わない。
内容の密度のわりに巻数が多いという傾向が出ているのもいただけない。
現実なら近づきたくもないどうしようもない人間達になぜか惹きつけられる・・・
この作品はそういうものだったはず。
タクシードライバー(ワイドスクリーン版)
孤独なタクシードライバー(ロバート・デ・ニーロ)は、人とうまくつきあえない。せっかく政治家の美人秘書と仲良くなれたのに、変な映画に連れて行って振られてしまう。
彼は売春宿で、13歳の娼婦に会う。
そこで、彼女を助けてやりたいと思ったところが、彼の人間に対する唯一の関心事だった。
彼は銃を6丁買い、思い切った行動にで出る。
その結果と、なんともいえないラストが余韻を残す映画である。
ちなみに、13歳の娼婦はジョディー・フォスターが好演している。
レイト・フォー・ザ・スカイ
本盤は1974年、ジャクソン・ブラウンが26歳で発表したサード・アルバム。ベルギーの画家、ルネ・マグリットの「光の帝国」をモチーフにした印象的なカヴァー・アート。そしてそこに刻まれた8曲には、それを包むカヴァーの如く、相反するものたちが同居している。喜びと悲しみ、希望と絶望、愛と憎、若さと老い、そして始まりと終わり。
LAの友人たち、特にデイヴィッド・リンドリーとのコラボレーションが鮮烈なジャクソンのベスト・アルバムである。
ナイト・オン・ザ・プラネット [DVD]
知人がジム・ジャームッシュが好きでこの映画を何回も観ているというので自分も真似して購入しました。
「ロスアンゼルス」夕闇迫るシーンからサウンドがどっかで聞いたことがある作りだなあと思ったらトム・ウェイツ様でした。女の子タクシードライバーがかける音楽はブルー・チアー「サマタイム・ブルース」。これって60年代?
「ニューヨーク」この映画中一番面白い。芸達者な人々。またとてもいい人たち。ジーンときました。
「パリ」このあたりから一筋縄ではいかないストーリー展開に……。知り合いにフランス語圏西アフリカ諸国出身のひとがいたものでグサッと胸に刺さります。
「ローマ」ショック強すぎ、こういう奴がいる国には絶対行きたくないと思わせてくれました。うざいのなんのって。このパートは二度と観たくありません。
「ヘルシンキ」中年男たちのジーンとくる会話にこちらもタクシー客になったつもりで本気になってしまった。でも夜明け時にタクシー降りたら寒そうです。朝がきたらまたフツーの一日が始まるのでしょう。