Natural
前作「Happiness」に続き前向きかつ円熟味を増したボーカルを聴かせてくれる。
まず近年の岩崎ををサポートする馬場・青柳・古川の3氏の作品に注目。馬場の「うたがある」は、子どものコーラスの入った可愛らしい作品。青柳の「Bewith」はブラスが入ってゴージャスなサウンド。そして古川の「愛のページ」は素朴で心を打つワルツ。
他にもライブでお馴染みの「涙に願いを」「友達の詩」、アコースティックな大編成を率いた「そこにあるもの」、そしてボーカルを録り直した「ただ・愛のためにだけ」など聴きどころ満載のアルバムとなっている。
だが、出色の出来はオープニングの「愛するキモチ!」。初めて聴いた時からノックアウトされ、聴けば聴くほどほかの曲の印象がかすんでしまうほど。田村武也がこれまで岩崎に提供した曲でも、あまりポップスでは歌われない世界観を彼独自の包容力と高揚感を持って作り上げていたが、今回の「愛するキモチ!」は文明批判、戦争反対といったメッセージも含んでいる。でもそれが、全く説教臭くも押し付けがましくもない。それは、普遍的な人類愛が根底に流れているからではないだろうか。音楽的にも爽やかな高揚感があり、西脇のアレンジも冴える。
それを、岩崎が見事に歌い切っている。歌詞の通り手を広げ、太陽を浴び、笑顔で、前向きな歌声を聴かせてくれる。本当に涙が出るくらい元気をもらえる歌だ。この1曲だけでもこのアルバムを聴く価値がある。
Johnny パーフェクト・ベスト
太陽のツイストのB面だった『たそがれ』は遂に収録されませんでしたね…。横山みゆきさんとの両面デュエットだったのですが…。浅沼さんの曲の中でCD化されてないのはこの曲だけだと思われます。オリジナルLP、最初の二枚組CD、次の決定版三枚組と浅沼さんのアルバムに関しては三回買い直しましたし、今回期待のたそがれも入らなかったので浅沼さんの一般的なファン向けだと思われます。当時LDっていうかビデオも出てたんだよなあ…。 当時の浅沼さんのかっこ良さを知らない人にも充分アピール出来る内容だとは思いますが、マニアの方はYouTubeで当時のテレビ画像見た方がマシかなとは思いました(^-^)
「White Love」美雪ありす写真集
久しぶりにヘアヌード写真集を購入したが、美雪ありすを選択したのは正解だった。知らない人だったが、スタイルが抜群に良く、足も長くて顔も正統派の美人といえる。胸の形も良いし乳輪も小さい。ヘアもしっかり生えている。まさにモデルさんのヘアヌードといった感じがする。
難点をあえて言えばそのスタイルの良さである。本当のモデルのようにセンスの良い服を着た美雪ありすを見たら完璧だと思ったかもしれない。しかし裸になると自慢の小さいお尻と太ももの細い長い足が物足りなく感じるのだ。個人的に痩せている女性でもお尻の大きな女性が好きなのでそう感じたのかもしれないが。
とはいえこれらの事も瞬間的に思った事で、写真集を2回見たら忘れていた。美雪ありすのこの写真集は間違いなく特上ものである。
Anniversary50 (アニバーサリーごじゅう) (カッパ・ノベルス)
カッパ・ノベルズ創刊50周年記念にちなんで、「50」をキーワードにした作品を9人の作家が
書き下ろした興味深い1冊。
綾辻行人、有栖川有栖、大沢在昌、島田荘司、田中芳樹、道尾秀介、宮部みゆき、森村誠一、
横山秀夫と、魅力的な作家が集まった。彼ら9人が「50」というキーワードをどのように使うのか、
読む前から期待でワクワクした。
それにしても、「50」という言葉からこれだけのさまざまな趣の違う作品ができるとは!さすが
みなさん、かなりの力量だ。その中で一番印象に残ったのは、宮部みゆきさんの「博打眼」だ。
人の心の弱さを見抜き、人に入り込む恐ろしい妖怪「博打眼」。その描写は読み手をぞくりとさせる。
そんな恐ろしい妖怪と50匹の犬張り子との闘いは、実にユニークでよかった。面白さが凝縮されて
詰まっている。「博打眼」は、そんな感じの話だった。1冊でいろいろ楽しめるアンソロジー。
たまにはこういう本もいいかもしれない