グッド・ウィル・ハンティング−旅立ち−サウンドトラック
第70回アカデミー賞、主題歌賞・音楽賞にノミネートされた映画「グッド・ウィル・ハンティング」のサウンドトラック。
音楽は「シザーハンズ」でも知られるダニーエルフマンが「誘う女」に引き続き担当しています。
メインテーマの他に映画と絶妙なハーモニーを奏でるエリオットスミスの曲がアルバム
「Either/Or」から4曲とエリオットが映画の為に書き下ろした「ミスミザリー」を収録しています。
ウィルとスカイラーが出会うハーバードのバーでなんとなくかかっているのは、
ボーダフォンのCMでボヘミアン・ライク・ユーが話題になったダンディ・ウォーホルズ。
実際には映画の中で使用されていない曲も多くラストのStarland Vocal Band「Afternoon Delight 」が
収録されていないのはちょっと残念。
Good Will Hunting: A Screenplay
アカデミー脚本賞を受賞した作品のスクリプト。
主演のマット・デイモンとベン・アフレックが脚本を手がけたことでも話題になりましたが、さすが賞を受賞しただけあって、言葉のひとつひとつの深みが違います。
映画に感動した方にはもちろん、イマイチ物足りなかった思う方にも読んで頂きたい。
もう一度じっくりと、彼らが心から紡ぎだした言葉に触れると、作品の新たな一面が見えてくるかも。
グッド・ウィル・ハンティング [DVD]
「一番好きな映画はなんですか?」と訊かれたら僕はこの作品を迷わず挙げます。本作は人によっていろいろな見方が出来ると思いますが、僕は「男の友情」を描いた作品だと感じています。
「男の友情」というと少年マンガのような熱苦しいものを連想しがちですが、元々男は精神的には何かに支えられなければ参ってしまう生き物で、ウィルには自分を支えてくれるもの、信頼できる人が一切無かった。やがて年齢も境遇も越え、お互いの弱さを癒しあい真に心を通わせる二人の繊細さが感動を誘います。
「人の心に踏み込むことは自分の心を省みることでもあり、他人のために心を尽くす事は自分自身に対し心を尽くすことでもある」ということを考えさせられました。名作です(^ー^)
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この映画の主人公のように心が閉じていて、人と親密なコミュニケーションがとれない人というのは確かにいますね(私もそうかな?天才じゃないけどね)。こうした人の特徴は、本人は120%必死に頑張っているんだけど、どうしても心を開くことができないから、自分のことを他人に伝えられないし、他人の気持ちも分からない、だから自分の心は枯渇していくし、他人もどんどん傷付ける・・・という不毛な悪循環にはまってしまうことが多いように思います。
こうした人は、一見したところ冷淡な皮肉屋に見えるのですが、本当は罪悪感の塊なんですね。だから、こういう人は「自分は悪くない、自分の心の持ち方が問題なんだ」というように問題を整理できるようになると、自分を縛っていた罪悪感から解放されて、楽になれるんでしょうね。・・・おっと、しゃべりすぎ。あとは観てください。いい映画です。
グッド・ウィル・ハンティング~旅立ち~【字幕版】 [VHS]
いい映画だとは思うが、設定がわざとらしい。
主人公が、幼時に虐待を受け、心を閉ざした天才少年。いかにも、観客を感動させるために脚本家が頭の中だけで作り上げたキャラクターである。実際には、いくら天才であっても、幼時に虐待を受け、劣悪な環境で育った人間は知能が低下し、青年になるまで天才であるわけがない。
また、主人公が就職しようとしないことにも矛盾を感じる。ろくに学歴もなく、肉体労働者として働いていれば、強い上昇志向を持つのが自然である。幼児に受けた心の傷を原因とするだけでは、主人公が就職しないことの説明としては不十分なように思える。