すべてがあなたのものになる!史上最強の乙女のシナリオ。 (セレンディップハート・セレクション)
これまですべての著書を読んでいますが、
正直言って、今回は他と比べると作りが幾分雑だと思いました。
これまでのおさらいにバリエーションをもたせているところ、
恋愛/男性心理と"乙女(ふんわりまろやか)"を上手く絡めているところなど、
著者らしさが出ていて内容もいい。文に勢いがあって魅力的。
ただ、勢い余って文章・言葉選びが雑に感じられるところがあり、
また必要のないカタカナ変換などが引っかかって読みづらかったのが残念です。
それに、ウリであろうメルヘンチックなデザインを削ってまで
著者の写真がちょこちょこ出てきたのは「なんだかなー」でした。
(綺麗な方だし、素敵な写真もあるのですが、魅力的とは言いがたい写真が多かった。
それを思うと、これまで通り著者近影がちょうどいい)。
細かいところで、たった2ページのことですが、
読者の便りがページを跨いで掲載されていたのには読みにくさ以上に、
本当に読者から送られてきたものなら失礼でしょうと白けました。
(このことは著者か出版社か誰の責任かわかりませんが、
読者をないがしろにしている姿勢が透けて見えるようで嫌でした)
恒例のポエムは健在です(個人的には無い方がいい)。
もう少し発売のピッチを下げて、
丁寧な作りを感じさせる作品にした方が良いのではないかと思います。
同著者の恋愛系の本を読むのでしたら、
「魔法のプリンセスレッスン・恋愛編」を読まれることをオススメします。
こちらはシンプルに恋愛にスポットを当てているので読みやすいですし、
「ふんわり・まろやか」のコンセプトに合う、良い仕事をしていると感じられます。
男性心理についてなら、シェリー・アーゴフの「ラブビッチ」がおすすめ。
乙女というより女性といった感じですが、スパイスが効いていて面白く読めます。
*読後すぐだったために熱くなってしまったところがありました。
少し冷めた頃に本書を読み直した後、レビューを少々訂正させていただきました。
キミに贈る歌
早くMステに出て欲しい(^^)// ビジュアルなんてどうでも良い
圧巻の歌唱性だけれど、キット秋田美人にマチガイナイ!!!!
春先に燃えたWBCイチローは百年の記録を蘇らすタイムマシンと言われ、
今は百年の不況と言えど、菅原沙由理は1000年来 清少納言以来の表現力!!
菅原沙由理さえいれば他のDIVAは後400年誰もいらない...
iPODで他の曲に紛れてRandam再生されると、他が陳腐に聴こえる程!!
キミに贈る歌は現在ヘビーローテ!!! 表題歌のみのリピートでも、
miniAlubub5曲のリピートでも、豚influでもし墓迄逝っても
ヘビーローテで聴きたい!!!何と言うかとっても癒されるし空きない(^_-)
引退される絢香系なので、旨いタイミングのTHEデビューを飾ったと想う。
(系)と言ってもと一段堕ちる感じでは全く無い。絢香も遙か向こうに凌駕v(*^_^*)
聴けば聴く程圧倒される。サグラダファミリアが完成しても、
菅原沙由理の名も曲も絶対?残る!!次の曲も心待ちだけれど、
今は兎に角「ボクに贈る歌」vvv(*^_^*)vvv 忘れた頃にキタ〜〜天才DIVA!!!
降臨してきた神業の唄声(^^)/「キミも聴くべし」=『キミに贈る歌』v(^_-)/
恋のドッグファイト [VHS]
どこか懐かしくて、ティーンエージャーのすがすがしさと、
ぎこちない可愛らしさに胸がキュンとなるような初恋の映画です。
時は第2次世界大戦下。時代に翻弄されながらも、若くて常に
フェアであろうとするアメリカの若者がいきいきと描かれています。
また相手役であるリリ・テイラーの、たとえ容姿には恵まれなくても
女性としての誇りや気高さを内に秘めた姿には、
現代の女性が忘れかけているような、古き良き女性像を
思い起こさせるものがあります。
若いころの胸のときめきや、抱いていた理想を思い出したい方には
かなりお勧めの映画です。
幸せになるための恋のレシピ [DVD]
恋愛映画か何かと勘違いして見ている人が多いようだが、「老人と子供」「愛と宿命の泉」の異才クロード・ベリがそんな単純な映画を作るわけがない。映画会社は困ってこんなタイトル付けました、といったところだろう。
レストランのシェフをしている主人公の男は、母親が高齢で、ある日倒れて病院に入院したことから、万事につけいい加減なこの男に変化が起き始める。主人公は、主人公と対照的にまじめ人間の主人公の友人の男が一時的に相続しているアパートに同居している。この友人は吃音障がいを持っているが、ある日、このアパートの物置部屋のような一角に一人暮らしをしている栄養失調ぎみの女性(オドレイ・トトゥ)と知り合う。女性は芸術家肌だが、親との確執があって、清掃作業で生計を立てているものの、ついに病気になってしまう。主人公は母親のことが大好きなのに介護疲れで周囲とのムードが険しくなっていき……。さて最後はいったいどうなるか、と一瞬も飽きさせない展開で終幕を迎える。
この終幕は、みんなが幸せになって(高齢者の主人公の母親も幸せな最期を迎える)、フランス映画らしい芳醇な余韻を長く残す。
フランスは子育て支援などの福祉政策で世界最先端を走っていたが、高齢化問題(特に介護の問題)については洋の東西を問わず深刻なようだ。だがこの映画はその問題に一つの理想的な回答を示しているように思う。
介護問題を深刻にさせているのは、実は「ムード」なのだと思う。要は作者が言いたいのは「幸せ」は「心の持ちよう」だということなのだ。
そのメッセージを鮮明に裏打ちするのは、主人公の友人が吃音障がいを克服するエピソードだ。
登場人物たちは重層的に絡み合い、テーマはそのアンサンブルのなかからにじみ出てくるという手法を採っているので、見る方の人生経験や感性などにも大きく左右されるタイプの映画といえる。従って、評価が分かれるのは致し方があるまい(素晴らしいクラシック音楽を聴いても、クラシックは判らない、という人がいるように)。