セイウンスカイ [DVD]
彼の父親はほとんど全く活躍馬を出していない種牡馬だった。評価は下がる一方で結局悲しい話だが処分されてしまう。しかし彼は自分の力を最後の最後に二頭の牡馬に全て与えていった。それがセイウンスカイとスカイが勝った日経賞で2着に入るセイウンエリアである。それまでほとんどの子が未勝利を勝つか勝たないかというレベルの種牡馬の子供が重賞でワンツーを決めたのである。この作品の中で生産者の西山氏も。彼はほんとに100打数2安打の馬でした。そのうちの一安打が大ホームランになりました」と語っている。
彼のライバルがサンデーサイレンス産駒の最高傑作ともいわれるスペシャルウィークと世界的良血馬キングヘイローだというのもまるで漫画のようなストーリ展開だ。そうまるで漫画の主人公のような馬だった。成績はスペシャルウィークには勝てないが漫画にするなら主人公はスカイだったはずである。
彼の世代は最強世代と呼ばれている。その中で彼は輝いていた。最初にGIを勝ち、他の活躍馬が引退する中最後まで現役を続け戦った。このDVDには彼の現役時代の全てが納まっている。そんなセイウンスカイのレースをただただ楽しむのも良いし、そのストーリーを自分の頭の中で考えながら見るのもいいだろう。きっとこの作品を見終えた後まるで「ショーシャンクの空に」を見終えた後のようなさっぱりとした気持ちになれるはずである。
最後にできるなら彼の名前にちなんで快晴で空が真っ青で雲がちょこっと見える日に見てあげてください。きっとすごく気持ちいいはずです。
セイウンスカイ 青海原を駆けた白い雲 [DVD]
究極の外国産馬、エルコンドルパサーとグラスワンダー、内国産馬ではスペシャルウィークにキングヘイロー。
数多のスターホースを輩出した世代に於いて皐月賞、菊花賞の2冠をもぎ取ったのは父シェリフズスターが種牡馬廃用となったセイウンスカイ。
2冠馬にも拘わらず、他のライバルと比べて地味な印象があるかも知れません。
しかし、本作を見ればセイウンスカイこそ本当のスターホースであった事が理解出来ると思います。
レコードで逃げ切った菊花賞。
それまでの戦法を変え、新しい境地を見せてくれた札幌記念。
故障と長期間闘い出走した最後の天皇賞…結果がどうあれ、私にとってあのレースの主役は間違いなく彼でしたし、今後もその思いは変わりません。
ダービースタリオン99
当時友人に誘われにわか競馬ファンになりました。名馬が実名ででてくれたのは嬉しかったです。例えば、キョウエーマーチ、サイレンススズカ、ミホノブルボン、トウカイテイオー、スペシャルウイーク、ナリタブライアン、ジェニュイン、エアグルーブなどなどです。
タイムなど細かい点は抜きにして、名前が出てくることは、私以上に競馬をこよなく愛する方は思い出のゲームになるのではないでしょうか。
また、私の場合、オークスを勝利するのに苦労しましたたが、そのぶん競馬に詳しくない私にとってオークスの出馬資格など勉強(参考)になり楽しめました。現在のルールとは異なるので評価は低めにしました。