眠れる惑星 1 (サンデーGXコミックス)
主人公「永井純平」がある朝目覚めたとき、
自分以外の人類が全て眠りから覚めなくなっていた
純平は自分が眠っている女の子とSEXすることで
眠りから覚めさせる事ができる事を知り…
という、まるで中学生の妄想の様な設定
案の定、純平くんは寝込み襲いまくりの、車や服盗みまくりの
やりたい放題やってくれる訳ですが、
どういうわけか、読んでいて悲壮感はさほど感じません
もしろ幻想的な印象すら受けるくらい。
陽気婢先生の絵柄が、線が細くてソフトなせいもありますが
SEXシーンもすごくソフト(成人誌でもないし)
そこに期待して読むと、あっさりすぎてがっかりしてしまうくらい。
この状況下なのにずいぶんと呑気な純平くんと、
恋人となった深町エリコを中心に話は進んで行きます。
およそ異常事態とは思えないくらい。
設定からして、単なるシチュエーションエロ漫画
かと思いきや、彼を取り巻く女性たちの
気持ちの移り変わりが丁寧にかかれていて、
読み返してみる度に台詞の細かさに驚かされます。
気にかかるのは、眠っている人たちが1ヶ月以上も
そのままなのに、トイレとか、栄養補給はどうなっているのか
路上で寝ている人は、うっ血して死ぬんじゃないかとか
スーパーの食料品売り場は、腐敗でえらいことに
なってるんじゃないかなど、数えだしたらキリがないですが
そんな不安要素など、一切無視してスートーリーは進んで行きます
そういった負の矛盾が描かれないのもこの作品の印象的なぶぶん。
2巻の純平を巡っての略奪シーンと、3巻の乱交シーンでは
冷静に考えると、絶対にドロドロした展開が起ると思うんですが
あくまでも純愛方向を貫くあたり、陽気婢先生の
作品にかける思い入れと才能を感じずにはいられません。
眠れる惑星 3 (サンデーGXコミックス)
1巻目は,シチュエーションで勝った(誤字じゃない)ような漫画だと思いましたが,巻を重ねるごとに,謎が謎を呼び,謎が広がっています。エロネタも彼女に限らなくなったことで,いろんなお姉さん達の個性が出てきて,2巻目の停滞感を脱した感じがします。
最初で(^^;)最後の大物吉野さんが服を着たまま残ってますし,男女関係でも話の謎的にも彼女が今後キーパーソンになるんだろうなあと感じてます。なってもらわないと困ります。吉野さんが考えを明らかにして行動を開始する時を楽しみにしてます。
謎が広がったばかりで,先が見えないので,☆4つに抑えました。期待してます。