Sphynx
前作よりその頭角を現してきていたが、ここで開花した感がある。
某紙では手厳しい評価を得たが、あれは間違いだと思う。
あの時、Nileと比較していたが、Nileはブルータルデスですから、比較できないと思うんだよね、、、 どうかな?前田さん。
ブルータリティでは勝てるわけないしね。
歌詞だって相手はエジプトマニア、そりゃ相手にはなりゃせんよ。
だが、ブラックメタルとして見たとき、このバンドがいかに良いかわかるはず。
Nileよりエジプティックなメロディーラインに、ギターを殺さない音作り、エジプトらしい埃っぽさ等、このバンドならではの要素がたくさんある。
恐らくNileの新作を聴いて「あんまエジプトじゃなくね??」と思った方は多いと思う。
このバンドは『モロ』なので、安心して聴けるかと思います。
基本はブラックだが、聴かせる場所ではブラストを控えたりと曲の作りは凄くしっかりしている。
Nileで満足していない方にお勧めします。
ただ、Nileほど激しくはありません。
まあブラックなのでそれなりにアグレッションは持っています。
THE SPHYNX
楽しみだったのは3曲目「重ねた唇」。
これは先行してBOOがアルバム『ラララ・POST SOULMAN 2』で取り上げた曲です。
同じオケでボーカルが違うだけなのに、ここまで雰囲気が変わるとは。
そしてこの曲の素晴らしさを改めて認識しました。
アルバムの中でもこの曲は一番の聞きどころではないでしょうか。