アナ★バン!4コマ絵本
ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、
アナ★バン!という番組の企画で作られた絵本。
アナバン自体が子供の為に作られた番組ではないので、子供受けするかは微妙です。
絵本としての作りは、悪くないです。
パッと見た感じは、「本屋さんで売っている表紙が厚い、子供受けする絵本」
特典として朗読CDが付いており、アナウンサーの朗読はなかなかのものです。
(BGM等が入っていて、ラジオドラマ的な演出はGood!!)
ただ、話数が少なく内容は薄いです。(絵本の内容は、番組で紹介された内容と全く同じ)
CDが付いていなければ、1300円は高いくらいです。
欲を言うならば、番組未公開版のお話をつけてプレミア感を演出して欲しかった。
今年で退社される高島アナの登場する貴重な書籍の一つになるでしょう。
フジテレビアナウンサーマニアの方や、アナウンサー朗読CDに興味がある方、
アナ★バン!放送分を見逃した方は、購入して損はしない筈です。
個人的には、大島アナが描いた「夢が叶った雪だるま」が好きです。
[DREAM PRICE]愛と青春のフォーク大全集
あまりもうCDも出ていない懐かしい曲がたくさん収録されていて目にとまったのですが、フォークソングと言いつつ、太田裕美まで収録されているし、ちょっとタイプの異なった曲までごちゃごちゃ入れすぎではないでしょうか?「フォーク」とうたう以上は、フォークだけ集めて、もう少し安価で出してくれた方がありがたいのですが。
純~21歳の出会い~ヘイリー・ミーツ・ジャパニーズ・ソングス-デラックス・エディション(初回限定盤)
Treasureの涙そうそうで彼女の日本曲の英語カバーの魅力は示されていましたが、今回のカバーでさらに彼女の歌声の素晴らしさに感嘆しました。クラシック・ミュージカル・ポップスそして今回のジャパニーズカバーを歌うときで絶妙な変化を見せる彼女の歌声は、ミュージシャン・ボーカリストとして成長・進化を続ける奇跡のPure Voiceです。
カバーの基本を原詩に忠実な英語訳で彼女の曲として歌っているところに感嘆します。そして彼女の日本語の美しいことにも驚きます。声質の違う中島みゆきの「時代」を彼女の楽曲として歌い上げたのはすごいです。「白い色は恋人の色」の可憐さは英・日のどちらもキュートです。全曲素晴らしいカバーです。
彼女は日本の素晴らしい曲たちを英語で世界に送り出してくれました。私たちも海外で英語で歌えるようになりました。感謝です。
フットボールサミット 第2回 検証・中田英寿という生き方
引退して4年以上経つのにも関わらず、未だに世間の関心を惹き付ける中田英寿の魅力はなんだろうか?
日本はこの答えを永遠に求め、永遠に探し続けるのかもしれない。
なぜなら中田英寿の生き方は、どこまでもロジカルだから。世間体に重きを置く日本人には、常に社会性で生きている彼の論理はわからないのだろう。
(鴻上尚史さんの「空気と世間」という名著が中田英寿の人物像を理解するのに最もわかりやすいと思う)
不器用でこだわりが強い。
目的意識がやたらと高い。
その上賢くてロジカルモンスターとくれば日本の大衆、そしてマスコミにとっては理解しにくい存在だろう。
ただそれだけであったら、マスコミに叩かれて終わったかもしれない。
しかし彼には日本人の想像を超えるだけの力が常にあった。
サッカーで成功する力。
個人としてのブランドを確立する力。
旅人として生きているだけの財力を蓄えた力。
そして今は多くの人を助ける力。
多くの中田英寿本が世の中に出ているが、引退後の彼とその活動を含めた姿を客観的に捉えようとしているこの本は興味深かった。
特にTake Actionの活動が日本サッカー協会ともめている件に関しては、「空気と世間」の対立構図と同じような気がしてならない。
この件に関して今後の中田の打つ手がひじょうに興味深い。
彼のこだわりは軋轢を生むのか、それともその理想が協会を動かすのか?
インタビューに関しては、本人はもちろん、彼に近い選手や指導者または所属事務所の声があったらおもしろいに決まっているが、それはきっと彼が達観する頃、もしくはかなりおじいさんなってからしかありえない話なのだろう。
彼がまだ人生のバリバリ現役である限り、その企画は実現しない気がする。
他におもしろいと感じた点は、サッカー界に潜む陰に中田が既に気付いていてアクションを起こそうとしている点。
選手のセカンドキャリアやステータスなどJリーグの今後の鍵を握るテーマがいくつか見え隠れしている。
次回の中田特集が実現するとき、中田英寿がその改善策に関わっている事を願いたい。
日本サッカー協会には、中田英寿という人物を使いこなせるぐらいの度量が欲しい。
彼以上の度量のある組織、バックボーンがないと、日本は世界で次のレベルへ行けないだろう。
本人のインタビューがないなどいくらでも突っ込みどころのある一冊と言えばそうだが、企画の趣旨とサッカーを真剣に考える志と、数多くある現在のサッカー協会などの問題点を示唆した点で、高く評価したい一冊。
読み手の感性とサッカーの知識が重要だろう。
でないと低く評価しまいがちな一冊。