ダービースタリオン99
前作(初代PS版)と比較して、愛馬の血統表がいつでも見られるようになったこと、自分の繁殖牝馬や仔馬(2歳馬)がセリ市に上場できるようになったことは良かったのですが、それ以外は退化、というか劣化しているとしか言いようがありません。
ほかの方も仰っていますが、逃げ馬が強すぎるためゲームバランスが悪いのです。恐らくサイレンススズカへのオマージュなのでしょうが、肝心のスズカが弱く、セイウンスカイが強すぎます。私が最後まで獲れなかったG1はダービーなのですが、原因は彼にあります。
前作でも感じていましたが、特定の馬が強すぎる、乃至は弱すぎる傾向が感じられます。セイウンスカイ、マヤノトップガン、サクラローレルは特に凶悪(笑)ローレルは現実には55キロで金杯を勝っていますが、ゲームでは63キロ背負っても楽勝。一方ヤマニンゼファー、サクラバクシンオーは短距離でも1番人気になることもあまりなく、平気でノースフライトらを相手に惨敗します。バクシンオーの強さを知っている者としては悲しいです…。
また、これは当然のことなのかもしれませんが、マイナー種牡馬が使いづらくなったような気がします。前作ではセントシーザーの産駒で短距離G1を席巻できたのに(但し代重ねが必要)。非現実的だからかもしれませんが、だったらかつての「多重インブリード全盛期」のほうが非現実的だと思うのですが。
ただ、「BCグランプリ」や「BCサバイバル」は、それなりに楽しめました。よって「楽しさ」は4にしました。
セイウンスカイ 青海原を駆けた白い雲 [DVD]
レコードを出した菊花賞、不遇の血統にもめげず快勝した皐月賞など、
空を駆けるように、セイウンスカイは強かった。大好きな馬でした。
同世代に強い馬が多かった(しかも血統がよかった)のに、頑張ったセイウンスカイ。
DVDがでて、いつでも観られるあの芦毛の勇姿。わたしのオンリー・ワンでした。
いい仔を出して、種牡馬としても活躍して欲しいです。
セイウンスカイ [DVD]
彼の父親はほとんど全く活躍馬を出していない種牡馬だった。評価は下がる一方で結局悲しい話だが処分されてしまう。しかし彼は自分の力を最後の最後に二頭の牡馬に全て与えていった。それがセイウンスカイとスカイが勝った日経賞で2着に入るセイウンエリアである。それまでほとんどの子が未勝利を勝つか勝たないかというレベルの種牡馬の子供が重賞でワンツーを決めたのである。この作品の中で生産者の西山氏も。彼はほんとに100打数2安打の馬でした。そのうちの一安打が大ホームランになりました」と語っている。
彼のライバルがサンデーサイレンス産駒の最高傑作ともいわれるスペシャルウィークと世界的良血馬キングヘイローだというのもまるで漫画のようなストーリ展開だ。そうまるで漫画の主人公のような馬だった。成績はスペシャルウィークには勝てないが漫画にするなら主人公はスカイだったはずである。
彼の世代は最強世代と呼ばれている。その中で彼は輝いていた。最初にGIを勝ち、他の活躍馬が引退する中最後まで現役を続け戦った。このDVDには彼の現役時代の全てが納まっている。そんなセイウンスカイのレースをただただ楽しむのも良いし、そのストーリーを自分の頭の中で考えながら見るのもいいだろう。きっとこの作品を見終えた後まるで「ショーシャンクの空に」を見終えた後のようなさっぱりとした気持ちになれるはずである。
最後にできるなら彼の名前にちなんで快晴で空が真っ青で雲がちょこっと見える日に見てあげてください。きっとすごく気持ちいいはずです。