『黒いオルフェ』を探して-ブラジル音楽をめぐる旅- [DVD]
ヌーベル・バーグの隆盛に際し、黒いブラジルを革新的に描いた傑作!
なんてことは全く知らずに観た「黒いオルフェ」・・・。
上品で誠実な悲恋になんだかとてもやられました。
そんな映画撮影地を関係者が振り返り、当時と今を描き出す試みのドキュメント。
期待しすぎの反面、がっかりするかと恐れていましたが、とても良い映画でした。
民衆のヒーロー「オルフェ」はいつの時代にも現れるというコメントに対比されたセウ・ジョルジ・・・。
改めてますます好きになりました。
レッド・ホット・アンド・リオ
タイトルから熱い暑いリオのイメージ(サンバカーニバルとか)が思い浮か
びますが、音は極めてクール。ボッサを色々な人がにいじった結果、ちょっと
デジタルでお洒落なCDになりました。アストラッド・ジルベルト&ジョー
ジ・マイケルの組み合わせの「デサフィナード」とか、インコグニート・フィ
ーチャリング・オマー+アナ・カランの「おいしい水」なんかが、原曲のフレ
ーズを保ちつつ、それぞれの特徴を前面に押し出したいかにも今っぽい仕上が
りになっているのがおもしろいです。個人的にはドラムンベース要素強しのエ
ヴリシング・バッド・ザ・ガールの「コルコヴァード」がお気に入り。ゆる~
いヴォーカルの音とミスマッチなくらいの断続性低音が以外な程合ってい
て、すごくかっこいい。あぁこういうのもアリなんだなと改めて思った1曲で
す。もともとボッサの曲のリメイ
クなので今聞いても古いとは感じないと思います。
bossa nova-compiled by bar bossa
知る人ぞ知る渋谷のボサノヴァ・バー「バール・ボッサ」が編集したコンピレーション・アルバムです.CDケースを開くと内面が(たぶんバール・ボッサの)LP棚の写真になっています.オリジナルの記載もしっかりあり,オリジナルのジャケットも小さく印刷されていて,この音楽へのほんとうの愛着が感じられます.主要なボサノヴァ・アーティストそれぞれが60年代~80年代に残した演奏から1曲ずつ,選ばれています.チャーミングでコーラスが美しい曲が多く,ボサノヴァらしい曲,というより音楽としていい曲が集められています.聴き応えのある22曲です.